日本は少子高齢化によって、スーパーなどの商業施設から公共施設まで、多くの場所がバリアフリー化しています。
実はお墓でもお年寄りの方や車いすの方などが快適にお墓参りできるように、バリアフリーを意識したデザイン設計が増えてきているのです。
いずれ自分が高齢になっていることを考えて、ぜひお墓のバリアフリーを検討してはいかがでしょうか?
今回はお墓のバリアフリーにはどんなものがあるのか、そのメリットも合わせてご紹介します。
目次
お墓をバリアフリーにするメリットは?
お墓のデザインと言えば、以前は縦に長い和型墓石が主流でした。
しかし、現在はデザインの多様化が進んでおり、洋型やデザイン墓石を始め外柵や付属品もさまざまなタイプを選べるようになっています。
その中でも、バリアフリーを重視したお墓はご高齢の方や車いすの方などがお参りすることを考えて作られています。
お墓を建てた当時はまだ健康でも、だんだん足腰が弱くなりお墓を掃除することも大変になってしまう可能性があります。
バリアフリーデザインにしておくことで、自分自身が年齢を重ねてもお墓参りがしやすく、また受け継ぐ次の世代にも快適なお墓参りをしてもらうことができるのです。
バリアフリーのお墓とは?
それでは、バリアフリーのお墓にはどんな特徴があるのでしょうか?
・石塔が低い
従来の和型墓石は2~3メートル以上の高さがあり、てっぺんまで掃除をするだけでも大変です。
しかし、横に長い洋型墓石であれば、手を伸ばせる範囲で竿石の上の部分までしっかりと掃除ができるのがメリットです。
・ベンチ
お墓の外柵部分などを座ることができるようにベンチにすることも可能です。
ベンチとして腰かけるだけでなく、持ってきた荷物を置くこともできるのでお墓参り道具を汚したくない方にも大変便利ですよ。
また、ベンチの下のスペースにお墓参りの道具などを収納できる、「収納庫」にする方法もあります。
・床面の滑り止め加工
車いすの方がお参りするときに足元がすべらないように、敷石の表面にすべり止め用の凹凸加工をすることができます。
雨や雪で敷石が濡れても、足元がすべりにくいので安心してお墓参りができますよ。
通常のお墓をバリアフリーにリフォームすることも可能
最近はお墓を建てる段階でバリアフリーのデザインを希望される方が増えてきました。
しかし、現在建っているお墓をリフォームして、バリアフリーに変えることも可能です。
たとえば荷物を収納できる収納庫、階段式の外柵の場合は段差をなくしてフロア型にするなど、部分的にお墓参りがしやすいデザインにリフォームをしてみてはいかがでしょうか?
費用はリフォームの内容によって大きく違いがありますが、バリアフリー化の外柵工事なら工期は1か月程度を想定しておくことをおすすめします。
<まとめ>
お墓は現在問題がなくお参りできていても、やがて足腰が弱くなってスムーズにお参りができなくなることもあります。
バリアフリー化すれば掃除もしやすいですし、腰かけられるベンチや収納庫などよりお墓参りがしやすい環境になりますよ。
ぜひ、将来のことを考えてお墓のバリアフリー化を検討してみてはいかがでしょうか。