お墓は長年にわたって引き継がれていくものだからこそ、長くお付き合いできる墓地を選ぶことがとても重要です。
墓地は似ているようでそれぞれに違いがあり、適当に選んでしまうと別のところにすればよかったと結果後悔することも考えられます。
そこで今回は墓地や霊園を見学するときに、特に見ておきたい3つのポイントをご紹介します。
宗教・宗派
その墓地や霊園によって、受け入れている宗教・宗派に違いがあります。
大まかには次の4つの形で募集要項に記載されているので、自分たちの希望に沿ったところを選びましょう。
・宗教不問…どの宗教でも受け入れが可能。
・在来宗教…天台宗や浄土宗など日本の代表的な仏教を受け入れている墓地。
・〇〇宗…特定の宗旨、宗派に限っている墓地なら「〇〇宗」と記載がされています。
・仏教以外…仏教以外のキリスト教などの宗教が利用できる墓地。
ちなみに、特定の宗旨・宗派に限られる墓地ではその宗教に改宗が必要になるため注意しましょう。
環境・設備
お墓は屋外に建てられるので、365日ずっと外の天気の影響を受けます。
石は経年によって劣化していき、特に日差しが強いところや降雪量が多い地域はどうしてもお墓が風化しやすいことを覚えておきましょう。
ほかにも地盤がゆるいところはお墓自体の傾きの原因になることもあり、水はけが悪いとカロート内に水が溜まってしまう可能性も考えられます。
また、その墓地のまわりの景色も選ぶ際の重要なポイント。
たとえば墓地のまわりにビルなどの人工物が並んでいるところよりも、山や海などが見える自然豊かなところにお墓を建てたい方もいらっしゃるかと思います。
景観が良い墓地はそれだけで心が晴れやかになりますし、お墓参りをかねて家族そろって周りの自然を見ながら団らんをする場にもなりますよ。
立地・価格
お墓参りがしやすい場所にあるかは墓地選びで重要なポイントです。
お墓を建てた時点ではまだ健康に問題がないかもしれませんが、高齢になるにつれて足腰が弱まり、車の運転ができなかったりすることも考えられます。
そんなときに墓地が遠いとお墓参りに行くこと自体が難しくなる可能性も。
それを防ぐためにも、お墓参りはアクセスがいいところを選ぶことが大切です。
たとえば車だけでなくバスや電車を使っていける墓地だと、車に乗れなくなったあともお墓参りに行くのがスムーズになります。
また、極端に郊外の離れた場所の墓地や、山の中腹など立地が悪いところだと足腰への負担も大きいので、将来のことも考えて交通の便がいい墓地を選びたいですね。
<まとめ>
お墓は自分が高齢になったあとも、その次の代の孫たちにも引き継がれるものです。
将来のことを考えて、墓地の価格だけでなく立地や周りの環境、受け入れている宗教・宗派などをあらかじめチェックしておきましょう。
また、わからない点があったら必ず契約前にお墓の管理者に確認をして、自分が納得のいく墓地や霊園を選ぶことが大切です。