お墓をつくるには先ず墓地を探さなくてはなりません。一般的に墓地は「寺院墓地」「公営墓地」「民営墓地」に大別されますが宮城では民営は少なく、寺院か公営に絞られるケースが殆どです。
では、どのような要素や条件を基準にして選んだらよいのでしょうか。気をつけたい重要なポイントを5つ紹介します。
1. 自宅から1時間以内で行ける
お墓は年間少なくても3回はお参りします。10回以上という方も少なくないようです。
そうなると墓地までの距離は車や公共交通機関で1時間以内で行ける範囲にしましょう。それ以上遠いとお墓参りが疎かになりがちで最悪の場合無縁化につながりかねません。是非、出来るだけ近い場所に墓地をとり、気軽にお墓参りに出かけましょう。
2. 駐車場などの設備はあるか
見落としがちなのは駐車場やトイレ、給水施設等の設備です。これらの設備が既にあることはもちろんのこと、距離はどのくらいか、バリアフリーになっているか、というところを見極める必要があります。今は元気でも人は誰でも年をとります。出来るだけ条件の良い墓地を選ぶことをお勧めします。
3. 軟弱地盤を避ける
お墓を建てる場所の地盤はとても重要です。ある程度の強度がないといくら頑丈な墓石をつくっても意味がありません。軟弱地盤だと地震などにより不等沈下がおこり、墓石が傾く等、お墓を継承していく子孫に負担をかけてしまいかねません。
しかし、軟弱地盤かどうかは見た目では分かりにくいものです。したがって、墓地が決まりそうになった時点で地耐力の試験をしてみることがベストでしょう。費用をかけたくない場合は最寄りの石材店に過去の事例を聞いてみるということも有効です。
4.運営が安定しているか
宗教法人でも運営が未来永劫約束されているというわけではないようです。墓地を借りて永代使用権を購入してから運営がたちゆかず閉園するケースも少なくないので安定性をみる必要があります。
また、墓地の管理者、宗教法人ならご住職の人柄も重要です。代々という長いお付き合いになるため、いつでも気軽にご相談が出来る関係性が築けるかということも重要視して墓地を選びましょう。
5.永代供養施設があるか
万が一後継者がいなくなった場合は永代供養施設があると安心です。いわゆる“墓じまい”を生前から契約しておくと、墓所を解体してお骨を取り出し、永代供養墓等に合葬、その後墓地管理者により定期的なご供養が営まれます。後継者の問題が全くない場合でも永代供養の施設があれば安心してお墓を承継できることでしょう。
<まとめ>
墓地を探すことは第二の家を探すことといっても過言ではないくらい重要です。墓地までの近さや各種設備、立地環境や運営状況等を十分考慮のうえ家族全員で意見を出し合い、慎重に選ぶことをお勧めします。