葬儀や法事の際は、菩提寺のお坊さんを招いて読経などを行うのが一般的です。
しかし、最近ではライフスタイルが変化してきたことで、菩提寺がない方も増えてきました。
そんな菩提寺を持たない方が、葬儀などでお坊さんを呼ぶとなった際どうやって菩提寺を選べばいいのか、なかなか決まらないとお悩みになる場合もあります。
今回は菩提寺を決めるにあたって、どんな点をチェックすべきなのかをご紹介します。
菩提寺の宗派
まずは菩提寺を選ぶにあたって、宗派や歴史を確認しましょう。
故人の宗派と同じところを希望する場合、その宗派の菩提寺を探すのがまず第一です。
ただし、たとえ宗教が同じでも宗派が異なるケースもまれにあります。
後から希望の宗派と違った、といった事態にならないよう必ず〇〇宗○○派までを確認し、故人や実家と同じ宗教であるかを調べておきましょう。
菩提寺の周辺の環境や交通の便
そして菩提寺を選ぶにあたって、宗教の次に調べておきたいのが自宅から近所のお寺かどうかという点です。
菩提寺とは何代にもわたって末永いお付き合いになります。
寺院墓地へのお参りからお寺の行事のお手伝いなど、何かと足を運ぶ場所です。
お寺が遠いとこちらから伺うのも大変ですし、お坊さんのお車代やお布施にも気を配る必要が出てきます。
最近は電話帳で調べるだけでなく、インターネットで最寄りのお寺を検索できるようになりました。
まずは自宅から近いお寺をいくつか選び、連絡をして実際に訪問してみましょう。
ご住職との相性
最後にその菩提寺のご住職がどんな方なのか、ずっとお付き合いできそうな方なのか相性も重要です。
菩提寺は大切な故人やご先祖様を永代にわたって供養する大切な場所です。
だからこそ、実際に供養をしてくださるご住職といいお付き合いができるよう、事前に人柄も確認しておきましょう。
できればその菩提寺の檀家さんに、ご住職の人柄や評判について聞くのが一番ですが、まずは実際にお会いして信頼できると感じるかどうかが重要です。
<まとめ>
菩提寺は長年にわたってご先祖様を供養してくださる重要な存在です。
檀家になるにあたって後にトラブルにならないよう、宗派の確認はもちろんご住職様の人柄、そして立地にも気を配りましょう。
どうしても檀家をやめたい場合は離檀をすることも可能ですが、それなりに手続きに手間がかかりますし、ご住職様との関係にトラブルが起きることも考えられます。
長いお付き合いになることを想定した上で、自分の目で見て信頼できると思える菩提寺を探していきましょう。