最近では墓石に文字だけでなく、イラストを彫刻するのが人気です。
特に花はイラストの中でも定番で、極楽でもきれいな花に囲まれて過ごしてほしいとの願いを込めて、故人の好きな花を彫刻される方が多いです。
今回はそんなお墓の花彫刻の中でも人気ベスト5や、おすすめの彫刻方法についてご説明します。
お墓の花彫刻の人気BEST5
・ユリ
大きなユリは、お墓に高級感が生まれ存在感のある彫刻になります。
特に白いユリは清潔感があり、洋型墓石でもどことなく和の雰囲気を感じられるので日本の墓地にぴったりの花です。
・蓮華
仏教のシンボルである蓮華も花彫刻で常に人気上位です。
お釈迦様が蓮華台の上で瞑想している姿が彫刻に残されることも多いため、仏様になった故人を思いお墓の彫刻として蓮華を選ばれる方が多いです。
・桜
日本人が大好きな桜もお墓の彫刻で人気上位のお花です。
小ぶりな桜の花はお墓がやわらかく、優しい印象になります。
ピンクや赤系の墓石に、桜を彫刻すると女性らしく華やかな印象になりますよ。
・菊
法要の際にお供えするお花の定番、菊もお墓に彫刻する方が多いです。
菊はボリュームのあるデザインが人気で、一輪ではなく花束のように複数を合わせて彫刻するのが人気。
文字を囲むように左右に配置される形や、花立の部分に彫刻される方が多いです。
・水仙(スイセン)
水仙も菊と並んでお釈迦様のそばに咲いている花として有名です。
しかし、本物の水仙は毒性があることから、お墓参りでお供えするのに不向きです。
そのため、お墓への彫刻として水仙を選ぶ方がいらっしゃいます。
おすすめの彫刻方法は?
お墓の彫刻は文字にもなじむシンプルな線彫りタイプがもっとも人気で、ほかにも通常のイラストと同じように着色する方法があります。
こだわりのある方なら立体的に見える「立体彫り」も人気で、お墓に立体感と個性を出すことができますよ。
また、このような線彫りや着色など複数の技法を組み合わせて、より複雑な花彫刻をする方もいらっしゃいます。
料金は線彫りがもっとも安く、5万円前後から対応している石材店があります。
複雑になるほど料金は高くなるので、希望する彫刻方法があれば石材店へ確認しておきましょう。
彫刻に向かない花はある?
基本的に彫刻してはいけないお花はありません。
ただし、彫刻方法によってはあまりに小さいお花だと、線がつぶれてイラストがはっきりしないことがあります。
たとえば、藤の花など細かいお花を彫刻したいときは、サイズを大きくするか直接イラストを墓石にプリントする方法がおすすめです。
<まとめ>
お花を彫刻することで、お墓が明るく華やかな印象になります。
菊や水仙、桜などの人気が高いですが、もちろん故人が好きだったお花を彫刻することもできます。
ぜひお墓を建てる際は、文字の彫刻と合わせて花彫刻でお墓を華やかにデザインしてみてはいかがでしょうか。