お墓のオプションの中に、名刺受けがあるのをご存知でしょうか?
この名刺受けとは、その名の通りお墓参りにいらした方の名刺を入れて保管する場所です。
今回は、そんなお墓にある名刺受けについてくわしくご紹介します。
お墓の名刺受けとは?
お墓の「名刺受け」とは、お墓参りをした方の名刺をポストのように投函ができ、お墓の持ち主が回収するまで保管するために設置します。
投函口部分には「御名刺受け」「○○家」などと記載することが多く、他にも家紋を彫刻するデザインがあります。
また、住宅の表札のように、プレートを取り付けてそこに家名や御名刺受けと印刷して貼り付けるタイプもあるなどデザインは多種多様。
どちらかと言えば、大きなお墓に設置されることが多く小さめの墓石には名刺受けを設置していないところが多いです。
この名刺受けはどんな方がお墓参りに来たのかが、遺族側である程度把握できるというのが最大のメリット。
名刺受けに名刺が入っていた場合は、相手にお墓参りのお礼状をお送りする方もいらっしゃるようです。
たとえば、名刺受けに投函されていた名刺の中には、しばらく疎遠になっている方のものがあるかもしれません。
そういった方との縁を再びつなげるきっかけになるのも、名刺受けの魅力と言えるでしょう。
もしお墓参りの際に名刺受けがあったら、ぜひ自分の名刺を投函してみてはいかがでしょうか。
名刺受けにはどんな形があるの?
名刺受けのデザインは、現在さまざまなタイプがあります。
直接宗教に関わるオプションではないため、自由にデザインできるのも魅力と言えるでしょう。
・四角柱
墓石に使われている石材と同じ種類で、長細い四角柱の形になっているタイプです。
名刺受けの中で最も一般的で、墓石のすぐ横に設置されています。
・外柵一体型
墓石を家だとすると、実際の郵便受けのように外柵と一体になっているタイプです。
他にも石柱に屋根をつけたものや、灯篭を模したものなどさまざまなデザインがあります。
藤子・F・不二夫のお墓にも名刺受けがある
自由なデザインが魅力の名刺受けですが、実はドラえもんの作者である藤子・F・不二雄先生のお墓にも郵便受けが設置されています。
そのデザインはドラえもんを模しており、四次元ポケットの部分に名刺を投函する穴が空いている非常にユニークなもの。
墓石の左右にはドラえもんとドラミちゃんの花立も設置されており、かわいらしい印象のお墓になっています。
現在も幅広い年代がお墓参りに足を運んでおり、藤子・F・不二雄先生にご挨拶にきた記念に、自分の名刺を投函される方が多いのだそうです。
<まとめ>
名刺受けを設置すればどんな方がお墓参りに来てくれたのだろうと、ちょっとした楽しみにもなりますね。
デザインもさまざまなタイプがありますので、お墓の区画に合わせたものを選べば狭い場所でも設置することが可能です。
お墓の建立を考えている方は、ぜひオプションとして名刺受けの設置を検討してみてはいかがでしょうか。