お墓のデザインは多様化してきており、和型だけでなく洋型やデザイン墓石など、その人の希望に沿ったさまざまな形を選択できるようになりました。
せっかくならお墓に彫刻する文字も、自分が好きなものを選びたいと考える方も多いのではないでしょうか?
今回は、お墓の彫刻に使われる書体の種類や、注意点についてご説明します。
目次
お墓に彫刻する書体は自由に選べる!
せっかくお墓を建てるなら、デザインだけでなく書体にもこだわって自分理想のお墓に仕上げたいですよね。
実はお墓に使う書体に決まりはなく、お墓を建てられる方が選ぶことができるのです。
たとえば、毛筆で書いたような文字は和風で落ち着いた印象になりますし、反対に洋型墓石にはローマ字に合うようにゴシック体を選ばれる方もいます。
お墓はデザインや墓石だけでなく、ぜひ自分のイメージに合った書体を選びましょう。
お墓に使われる一般的な書体の種類は?
ここでは一般的にお墓に使われている書体の種類をご紹介します。
・楷書体
基本的に指定がなければ、この楷書体がお墓に使われることが多いです。
読みやすく、はっきりとした文字です。
・行書体
行書体は筆を使って書いたような文字で、楷書体を少し崩した書体です。
細かい戒名などの文字を行書体にすると、一部がつぶれてしまう可能性があるので注意しましょう。
・草書体
楷書体をさらにくずした書体。
正面の「〇〇家之墓」などに使われます。
・隷書体
隷書体は古くから墓石に使われている書体です。
細かい戒名でも読みやすく、落ち着いた印象の文字です。
自筆の書体をお墓に彫刻することはできる?
お墓に彫刻するイラストが自筆のものでOKなように、実は書体も自分でしたためたものを使用することが可能です。
最近ではお墓のデザインから彫刻する書体、イラストにいたるまですべてデザインされる方も増えてきました。
ただし、線が細すぎる文字だと彫刻ができない可能性があるため注意しましょう。
ほかにも、筆で書いた文字の場合彫刻でかすれの表現を出すのは難しいので、はっきりと太くわかりやすく文字を心がけてください。
全体的にかすれているものや、はらいの部分が薄くなっている文字はその部分が彫刻に反映されない可能性があります。
ただし、どうしてもかすれ文字を使用したい場合は、石を削るのではなく直接プリントするなど、イラストのような形で残すこともできますよ。
そのような場合はぜひ一度石材店へ相談をして、自分の希望の書体のデザインを伝えてみましょう。
<まとめ>
お墓に彫刻する書体は、基本的に決まりがなく自由に選ぶことができます。
ただし、書体によっては彫刻することで文字がつぶれてしまったり、読みにくかったりするものも。
書体を選ぶ際は完成イメージがわかるように、実際にお墓を見学させてくれる石材店へ相談することをおすすめいたします。