お墓の建立は一生に一度あるかないかの大切な決断。それだけに後悔のないお墓選びをしたいものです。
でも実際に広い墓地を見てみると黒い石があったり、白い石があったりでどっちがお墓としては正しいのでしょうか?
黒い石は正解
東日本では黒系の御影石がよく産出されてきました。宮城で有名なのは、石巻で採れる「井内石(稲井石)」。お隣の福島は御影石の宝庫で、「浮金石」「中山石」「鍋石」「牡丹石」と質・種類とも国内で有数です。質のいい御影石が豊富に採れれば、それを利用してお墓を建てるのは当然と言えます。
白い石も正解
東日本とは逆に、西日本では白系の御影石がよく産出されてきました。実際「御影石」の語源とされる神戸市六甲山麓御影地方の「本御影」は白系(ピンク系?)の石です。また高級石材として有名な「庵治石」や「大島石」も白系の御影石です。東日本とは逆の事情で、西日本では白い石を使ったお墓が目立ちます。
どんな色の石でも正解
お墓をどんな色の石で建てるのかは、その地方でどんな色の石が採れるのか と深く関わりがあります。しかし現在では国産材の値段は高過ぎ、輸入材でお墓を建てることがほとんどです。つまり昔からの慣習で、東は黒が多く西は白が多い ということで、何色の石で建てたお墓が間違っているということはまったくありません。