お墓を建てたいと考えている方は、デザインをはじめ、値段や墓地など色々なことを決めていく必要があります。
その中でも、今回は墓石の色選びのポイントをご紹介いたします。
墓石の色の違いはお墓のデザインが同じでも、雰囲気や印象が大きく異なってくるので、お墓を建てる際も自分のイメージに合ったものを選びましょう。
目次
墓石の色の種類について
墓石のほとんどは御影石が使われていますが、色によって品質や値段が大きく異なるということはあまりありません。
大きく系統を分けると黒、グレー、白が代表的で、他にも赤や緑、青といったカラー系の合計4種類が挙げられるでしょう。
国産だけでも石材の色はさまざまで、海外産のものになると漆黒のような深い黒や、石とは思えないような赤みの強い種類もあります。
国産では北が黒系、南は白系がよく産出される傾向にあり、以前はその地域で採石される石材を使うことが一般的でした。
しかし、現在は流通の手段も増え国産だけでなく輸入でも幅広い石材を選べるようになったのです。
お墓は一生に一度の買い物ですので、ぜひデザインだけでなく色にもこだわってみるのをおすすめいたします。
墓石の色を選ぶ際のポイント
・水に濡れた時の色の変化
石は雨など水分に濡れることで、色が少し濃く変化します。
乾けば元の色に戻るのであまり気にしない場合も多いですが、たとえば雨や雪の日にお墓参りをする際に、色の変化に驚いてしまう方もいらっしゃるようです。
そのため、墓石が雨に濡れた時の変化を把握できるよう、事前に石のサンプルを確認してそこに水をかけて色の変化を見てみるのがおすすめです。
・ツヤの変化について
建立したてのお墓は表面がていねいに研摩され、ツヤがあり輝いて見えます。
しかし、石は常に外の雨風にさらされて経年による劣化が進んでいき、表面のツヤが剥がれたり変色が起きたりします。
このようなトラブルが起きても簡単にお墓を建て直すというのは難しいので、事前に加工をする前の原石の色合いを確認しましょう。
ツヤが落ちていくと原石の色へと近づいていくので、不安な方は石材店に相談してみてください。
・白系のお墓はシミに注意
白系のお墓は黒系の御影石とくらべて一つひとつの石の粒子が大きいので、吸水率がやや高い傾向にあります。
そのため、雨や雪にさらされたことによってシミができやすく、表面の変色が目立つ可能性があります。
降水量や積雪量が多い地域で、墓石の変色が気になる方は黒系の石材を選びましょう。
・周辺に植物が多い墓地は花粉がつきやすい
黒系のお墓で注意したいのが、花粉など明るい色が付着すると目立ちやすいという点。
特に墓地や霊園の周辺にスギなどの木が生えていたり、植物がたくさん植えられていたりする場所だと、お墓を掃除してもすぐに花粉の汚れがつくことも。
こまめに掃除ができる環境の方なら問題ありませんが、高齢の方だと定期的なお墓参りが難しい場合もあるでしょう。
花粉の色が気になるようであれば、目立ちにくい白やグレーのお墓を選ぶのがおすすめです。
<まとめ>
石材は硬度や産出国、そして色などさまざまな種類があります。
基本的にはお墓に埋葬される方のイメージに合ったものや、自分が好きな石材の色を選ぶようにしましょう。
また、水に濡れたときや経年による変色がイメージと違う可能性もあるので、事前に石材店と相談した上で納得の行く石材を選択したいですね。