自分が死後どのお墓に入りたいのか、考えたことはありますか?
実は必ずしも、自分の家系のお墓である家族墓に入るという決まりはないのです。
そのため、近年はご夫婦だけで入る夫婦墓を建てる人も珍しくなくなってきました。
今回は、数あるお墓の中でも、注目を集める夫婦墓とは何かについてご紹介したいと思います。
「夫婦墓」ってどういうお墓なの?
夫婦墓は、現世でご夫婦として暮らしていた二人が入るお墓のこと。
家族墓では墓石の正面に「○○家之墓」と家名を彫刻することが一般的ですが、夫婦墓ではご夫婦二人の名前を彫刻することが多いです。
つまり、何らかの理由で実家にある先祖代々のお墓から離れ、ご夫婦が新しく建立するお墓であり、建立した二人が初めてのご先祖様になるのです。
また、初めは夫婦墓として建立しても、その子供世代がお墓に埋葬されることもあり、後々家族墓になっていくケースもあります。
夫婦墓を希望する方は増えてきている
近年夫婦墓を希望する方が年々増えてきています。
特に、子供がおらずお墓を継承する家族がいない方は、夫婦墓を建立する方が多いようです。
そのため、お墓を継承する人物はいないけれど、自分たちのお墓参りに来てくれる友人、知人がいる方々などに人気。
また、実家が遠方ですでに長男がお墓を継ぐことが決まっているご夫婦も、夫婦墓を希望することがあります。
このように、実家よりも長年過ごした環境に埋葬されたいと考える方の希望に沿えるお墓の形として、夫婦墓が注目を集めているのです。
夫婦墓を建立する際の注意点
・家族の意見を聞いておこう
夫婦墓を建立するにあたって、お子様など継承者がいる場合は、事前に意思を確認しておくことが大切です。
継承者がいるのに夫婦墓を建ててしまうと、将来残された遺族にお墓の建て替えが必要になることも。
そのため、慎重に判断した上で全員が納得できる形のお墓を建立しましょう。
・お墓の管理について
また、夫婦墓は基本的に一代限りになるお墓なので、霊園によっては墓地の管理費を数十年分に渡って先払いするところもあります。
そうでない場合は、お寺が管理と供養をしてくれる永代供養をお願いしておきたいですね。
継承者がいないお墓は無縁墓となり、管理料を納められず墓地の管理者に迷惑がかかってしまいます。
最悪お墓ごと撤去される恐れがあるので、自分たちが亡くなったあともお墓を供養してもらえる環境を用意するのも大切です。
<まとめ>
お墓の継承者問題が大きくなっていく中で、夫婦墓など一代限りが埋葬されるお墓を生前に建立する方々も増えてきています。
夫婦墓は通常の家族墓と同様好きなデザインにできるので、自分たちの理想のお墓を作れるのが大きな魅力です。
お墓の建立を考えている方は、ぜひ供養の形の一つとして、夫婦墓についても知っておきたいですね。