古くから何代も続いている家系だと、家族墓には何人ものご先祖様が埋葬されています。
しかし、お墓のスペースには限りがあるため、具体的にどれくらいの人数を納骨できるのか不安に思う方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、お墓には何人まで納骨できるのか、カロートにスペースがなくなったらどうするべきなのかについてご紹介いたします。
同じお墓に埋葬する人数に決まりはない
まず、同じお墓には何代目まで埋葬するのかという決まりはありません。
そのため、同じお墓に納骨してもいい人数というのは制限がなく、納骨室がいっぱいにならない限りは何人でも、家族墓に納骨することが可能です。
具体的に一つのお墓へ何人分のお骨を納骨できるのかと言うと、そのお墓の大きさや納骨方法によって違いがあります。
たとえば、カロート内にご先祖様の骨壺をそれぞれ納骨している場合だと、平均5~9個ほどが多いと言えるでしょう。
そして、地域によってはお骨を袋に入れ替えて納骨するというところもありますが、その場合ですと、さらに多くのお骨を一度にお墓に納骨することが可能です。
お骨がいっぱいになったらどうするべき?
カロート内にスペースがなく、骨壺や袋などを納めることができなくなった場合、どのような対処法があるのでしょうか?
・土に還す
もともと仏教では、最終的にお骨を土に還してあげることで初めて、自然へと還るという考えがあります。
そのため、スペースがなくなったら骨壺からお骨を出して、お墓の下の土の中に埋葬をすることが多いです。
納骨の際は、一旦骨壺からご先祖様のお骨を取り出してカロートの底に収めましょう。
カロートの下の部分が土になっていれば、そのままお骨は自然に土へと還っていきます。
しかし、カロートの上蓋は重くて移動するのが困難な場合もあるため、トラブルにならないように必ずご住職様や墓地の管理者へ相談をしておくのがおすすめです。
・粉骨する
土へ埋めるスペースがない場合や、将来改葬などで取り出す可能性がある場合は、土へ還してしまうとお骨がどなたのものかわからなくなってしまいます。
このようなときは、お骨の風化を防いで長持ちするよう、骨壺のまま納骨することがおすすめです。
そのため、スペースがより小さい骨壺へ移すために、粉骨サービスを利用する方もいらっしゃるようです。
粉骨はお骨をパウダー状にする方法で、散骨や手元供養などの供養の形が多様化している中で注目されているサービス。
お骨を粉骨にすれば、小さい骨壺に全てのお骨を収めることができるので検討してみてはいかがでしょうか。
<まとめ>
お墓の形は多様化していて、最近では室内墓地なども登場しています。
そのため、自分たちでご先祖様を土に還すのが難しいケースもありますので、このような場合はあらかじめ管理者に問い合わせをしておくのがおすすめです。
お墓のカロート内にスペースがなくなるのはいつか起こることですので、どのように対処するのか事前に考えておきたいですね。