寒い冬が終わり暖かい陽気の日が増える春は、春彼岸がある季節です。
この時期は何かとお墓への関心が高まる季節ですが、春のお墓参りをする際はどんなことに気をつければいいのでしょうか?
今回は春のお墓参りで準備したいものや注意したいことをご紹介します。
春は墓石の劣化状況を確認しよう
特に雪が降り積もる地域では、墓石が雪で埋め尽くされ劣化が進みやすい時期でもあります。
だからこそ雪解け後の春にお墓参りに行く際は、お墓に何らかの異常がないかチェックしましょう。
・文字彫刻の剥がれ具合
・石と石のつなぎ目である目地の補修の必要性
・雪や雨による石材の変色、ヒビ
このように冬の厳しい環境にさらされた墓石に、どこかしら変化がないか確認しましょう。
もし目地や墓石の割れや欠けが気になるようであれば、石材店に相談して補修作業を依頼することをおすすめいたします。
春はお墓が花粉で汚れやすい季節
春のお墓参りの際に準備しておきたいものとして、付着した花粉を掃除するための道具が挙げられます。
春になるとスギなどの花粉や黄砂によって、墓石に黄色いシミのようなものが残っていることがあります。
特に最近の墓石は表面を鏡面加工していて、車のボンネットのように花粉や黄砂の汚れが目立ちやすいです。
だからこそ、このような花粉や黄砂を落とすためたっぷりの水できれいに掃除しましょう。
ちなみに乾いた雑巾などの布で乾拭きしてしまうと、墓石の表面に傷をつける恐れがあります。
必ず墓石に水をかけて黄砂や花粉を落とし、しっかりと濡らしたタオルでやさしく拭き取ってお掃除してください。
汚れがひどいときは石材店にクリーニングを依頼しよう
春はしばらく花粉の飛散が続きますが、しっかり掃除をしたつもりでも細かい部分に溜まった汚れが落としきれない可能性があります。
そのまま花粉や黄砂を放置しておけば、水分によって固まって墓石にこびりついてしまい簡単に落とせなくなる原因に。
そこで墓石の汚れが気になるときは花粉の飛散が落ち着いた時期に合わせて、石材店にクリーニングを依頼しましょう。
お墓参りの際に汚れ具合や墓石の状態で気になることがあれば、クリーニングと合わせてメンテナンスが必要かどうか確認してもらえます。
<まとめ>
春のお墓参りで気をつけたいのは、冬の間に墓石が受けたダメージの確認と、花粉掃除の道具をそろえて持っていきたい点です。
墓石は建てたら終わりではなく、汚れや目地の割れなどをそのままにしておくと、どんどん劣化が進んでしまいます。
大切なお墓をいつまでも美しく維持するためにも、春のお墓参りではお墓の状態をチェックしてできる範囲でていねいに掃除しましょう。