近しい人が亡くなって初めてやってくるお盆のことを初盆、もしくは新盆と言い、手厚く法要を行います。
そのため、故人の親族や友人、知人などを集めて法要や会食をしますが、このときにいただいたお供え物があったら、どんな風にお返しをするのか悩む方もいらっしゃるようです。
今回は、お盆のときにいただいたお供え物のお返しについてご紹介します。
お盆のお供え物のお返しは必要?
初盆のときにいただいたお供え物や御仏前は、基本的にお返しはいらないのが通説です。
法要のあとに会食を開くことがお返しとして、わざわざ別に品物を用意しないという考え方なのです。
しかし、事情があって法要を欠席したり、遠方に住まれていたりする方の中には、お供え物や御仏前をわざわざ郵送してくださることもあるでしょう。
その場合は、後ほどお返しをする方が丁寧です。
また、お返しの金額はいただいた額の1/3程度を目安に贈り物をするのが望ましいとされています。
実際、初盆の返礼品のカタログを出しているお店もあり、いただいた金額に応じた品物を選んで直接相手へ郵送できるシステムが用意されているところも。
このようなサイトやカタログから、返礼品を注文する方法も良いでしょう。
たとえば1000円程度のお返しだと、お茶、洗剤、そうめんなどの消え物がギフトとして人気です。
初盆のお返しをする時期は?
まず、初盆の法要の際に参列いただいた方に関しては、その場で足を運んでいただいたお礼の品物を渡す方も多いようです。
また、参列いただいた際のお礼の品とは別に、高価な品物やお金を包んでいただいた場合は後日改めて返礼品を送る方法が一般的。
後日送る場合は、お盆が終わってからになりますので、直接自宅へ持って行くか郵送で送る方法があります。
返礼品を送る際は、お礼状も同封しましょう。
のしの表書きには何と書くべき?
初盆のお返しをする際は、品物に黒白や黄白の水引ののしをつけましょう。
また、表書きは「志」「初盆志」「粗供養」などと書いて送ってください。
注意したいのが地域によって表書きは異なっており、一般的には「志」が多いですが関西の場合だと「粗供養」と書く傾向があります。
他にも、「新盆志」「初盆供養」「新盆供養」など、色々な表書きがあるため不安な方は周囲から確認しておきたいですね。
ちなみに、返礼品は基本的に何でも問題ありませんが、高価なものを送るとかえって相手が気を遣ってしまいます。
また、できれば送る相手に合わせて品物を変えると、より丁寧で心からの感謝の気持ちを伝えられますので、何種類か用意しておくのもおすすめです。
<まとめ>
初盆のお返しは、会食に出席した方に対しては引き物を渡すだけで問題ありません。
しかし、会食をしないときや郵送でお供え物を送ってくださった方に対しては、お盆が終わってから返礼品を送るのがマナー。
このときは品と一緒にお礼状を添えて、相手へのお礼の気持ちを伝えましょう。