最近終活ブームによって、生きているうちにお墓を建てたいと希望される方が増えてきています。
生前に建てるお墓のことを「寿陵」と言い、彫刻された建立者名や戒名が朱色で塗られているデザインが特徴です。
そもそも生前にお墓を建てるのは縁起が悪いのでは?と考える方もいらっしゃいますが、実は寿陵にはたくさんのメリットがあるのです。
今回は寿陵とは何か、購入をする前に考えておきたいことやポイントについてご紹介いたします。
寿陵とは?
もともと寿陵は仏教を日本に伝えた中国で始まった文化です。
日本では聖徳太子が生前のうちにお墓を建てた記録があるなど、1000年以上も前から寿陵が建てられていたのです。
この「寿陵」の「陵」は皇族のお墓という意味合いを持っています。
中国では生前の間にお墓を建てることで、その家に果報がやってくる縁起の良い行いであると考えられてきました。
寿陵墓を建てる前に考えておきたい点
そんな縁起の良い寿陵ですが、せっかく建てるのなら自分の希望に沿ったお墓に仕上げたいですよね。
寿陵墓を建てるにあたって、事前に考えておきたいポイントをまとめました。
・家族との話し合い
最近寿陵は知名度が上がってきましたが、まだ生前のうちにお墓を建てるのは縁起が悪いと考える方もいらっしゃいます。
自分ではお墓を建てたいと思っても、家族や周辺からの理解が得られるように前もって話し合っておきましょう。
寿陵墓を購入するときのポイントは?
寿陵墓を購入するにあたって、おさえておきたいポイントが墓地選びです。
現在、特に都心部を中心に墓地不足の問題がささやかれているのをご存知ですか?
寿陵は遺骨がないお墓ですが、実は公営墓地や寺院墓地は納骨予定の遺骨がある方でないと区画の利用ができないところが多いのです。
年々寿陵を希望される方が増えてきているうえ、交通アクセスなどの立地が良い墓地はすぐに定員が埋まってしまうことも少なくありません。
だからこそ、早めに遺骨なしでもお墓を建てられる霊園を探す必要があります。
実際に寿陵墓を建てようと動いたときには、自分の環境からお墓にお参りしづらい場所にしか墓地が残っていない可能性があるため、早めに希望する墓地を見つけて契約手続きを進めていきましょう。
<まとめ>
今後寿陵墓を建てたいと検討している方は、早めの墓地探しが特に重要です。
また、お墓に使われる石材は自然の資源ですので時間が経つごとに価値が上がり、値段も高くなってしまいます。
少しでもお得に自分の理想とする寿陵墓を建てたいと考えている方は、さっそく墓地めぐりをスタートして理想の終の棲家を用意しましょう。