お墓を建てるには、まずどの墓地や霊園にするのかを決めて契約を行う必要があります。
しかし、墓地や霊園と契約後は、いつまでにお墓を建てる必要があるのかをご存知ですか?
中には生前墓を建てる方もおり、希望する墓地の永代使用権だけでも確保しておきたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、お墓に関するトラブルを防ぐために知っておきたい、霊園との契約後のお墓建立の期限についてご紹介します。
墓地では建墓期限を設けていることが多い
実は墓地や霊園を契約したからといって、すぐにお墓を建てなければならないという決まりはありません。
ただし、契約後に契約者がなかなかお墓を建てないというトラブルを防ぐためにも、ほとんどの墓地では公営、民営問わず建墓期限を設けています。
特に都会の公営墓地は非常に人気で倍率が高く、常にキャンセル待ちの方々がたくさんいる状況。
その場合、建墓期間中に施工をしなければ、最悪契約が取り消される可能性も十分にあります。
そのため、墓地の契約を行う際に必ず、担当の方に確認をとっておきましょう。
建墓期限がなくとも外柵や境界石の設置が必要
また、霊園でも基本的に建墓期限を設けていることが多く、万が一期限までにお墓を建立できなかった場合に、どのような問題が起きるのかを聞いておくのがおすすめです。
霊園は公営や民営墓地とくらべると期限に関してそこまで厳しく取り決めていませんが、期限までにお墓を建てなかったことで墓地の解約を言い渡すところも。
具体的な墓石の建立の期限を義務付けていないところでも、契約者の区画をわかりやすくするために、外柵や境界石だけでも設置するように取り決めているケースもあります。
段階を踏んでお墓を建立するという方法も
墓地の区画を取得しても、経済的な理由によってどうしても墓石を建てるのが難しい方もいらっしゃいます。その場合は、段階的にお墓の建立を進めていくという方法も。
たとえば、境界石やカロートだけを設置しておき、区画をわかりやすくしておきます。
すでにお骨がある場合は、カロートだけでも作っておけば先に埋葬することも可能。
この段階では、墓石の代わりに墓標として木製のものを建てることが多く、その後、外柵や墓石を建てるなどの段階を踏んでいきます。
最後に墓誌などのオプションをつけて長い時間をかけて完成させる方もいらっしゃいます。
<まとめ>
このように、墓地や霊園では建墓期限というのを設けており、たとえば3年以内にお墓を建ててくださいと契約書に書かれていることがほとんど。
また、お墓はシンプルなものなら2ヵ月程度で完成できますが、オリジナルのデザインのものや彫刻にこだわりたいなどの希望がある方は、それよりも完成までに時間がかかります。
建墓期限内にお墓を完成させるためにも、期限前に余裕を持って石材店へ申込みをしておきましょう。