日本のお墓はそのほとんどが御影石で作られています。
そのうちの半数以上が海外から輸入していて種類は数百種にもなり、価格にもかなりの違いがあります。
今回はどうして御影石の価格が違うのか、そのポイントを3つ見ていきましょう。
硬度・吸水率の違い
まず御影石の価格の違いが生まれる理由は、硬度や吸水率の違いが挙げられます。
硬度とは石の硬さのことであり、硬さがある石ほど加工に手間がかかり光沢が出にくいのです。
しかし、一度磨き上げれば長期間ツヤが長持ちするのも硬い石の特徴。
反対に硬度が低い石は加工しやすいですが、硬度の高い石とくらべてツヤの持ちが若干悪くなります。
そして、石がどれくらい水を吸うのかという吸水性も御影石の価格に差がでる理由の一つです。
石には目に見えないくらいの小さな穴が無数に開いており、雨などに濡れると水分を中に吸収します。
御影石はそれぞれ吸水率に違いがあり、吸い込んだ水を外に排出しやすい石とそのまま溜め込んでしまう石があります。
吸水率の高い石は石の劣化が進みやすく、寒冷地だと中の水分が氷の粒になって石の破損を起こすきっかけにもなってしまうため、どちらかと言えば吸水率が低く硬度が高い石が高価な傾向にあります。
産地・色の違い
御影石は国産のものだけでなく、インド、中国などの外国産にもたくさんの種類があります。
日本ではおよそ8割が国外産の御影石を使っていますが、どれも全く同じものは存在しません。
そもそも御影石はマグマが冷えて凝固した結晶でできた石材です。
御影石を生成する鉱物の混ざりは場所によって大きく違いがあり、一つとして同じものがないのが最大の特徴。
もちろん産地によって違うほか、同じ地域でも少し離れた場所で採石しただけでも生成物の内容が違うことがあるのです。
だからこそ同じ産地でも等級があり、希少価値がある色合いのものは高い等級がつけられ、より高額になります。
採掘量の違い
国産と外国産の石の価格は、国産の方が高値がつけられることがほとんどです。
日本は土地がせまいため産出される石の量も海外にくらべてとても少ないです。
中国などといった国土が広く採石場の場所自体も広大な海外では、安定した量を採石しやすく低価格での提供が可能なのです。
もちろん外国産の石も高品質な御影石はたくさんあります。
特に中国やインドの石は安価でありながら、高品質な御影石が豊富に用意されていて現在多くの方がお墓の石材に使用しています。
<まとめ>
お墓に使用する御影石は、種類や使用する量、産地などさまざまな要因で価格に違いがあります。
天然でできている御影石は一つとして同じものがなく、似たようなデザインのお墓も御影石の種類や色合いによって違った印象が生まれます。
今後お墓を建てたいと考えている方は、ぜひ御影石の種類や品質にもこだわってみてはいかがでしょうか。