最近では宗派にとらわれず、無宗派でお墓を建てることを希望される方が増えてきています。
特定の宗教にこだわらなければ、お墓のデザインやお参りの方法も自由に設定することが可能です。
しかし、建てる霊園しだいでは無宗派でもいろいろな制限が設けられていることもあるため注意しましょう。
今回は無宗派とは何か、お墓の特徴や注意点を見ていきましょう。
無宗派とは
無宗派は宗旨や宗派にとらわれず、どこにも属さないことです。
たとえば寺院墓地はそのお寺の宗教に入信して檀家になり、お墓を建てるのが一般的です。
しかし、最近では宗旨、宗派を一切問わない民間霊園や公営墓地も多く存在しているため、このような場所を選べば無宗派でもお墓を建てることが可能です。
近年では少子化による影響を受け、お墓の継承者がいない問題が持ち上がっています。
そこで永代供養を希望する方や、無宗派のお墓を建てる方が増加しているのです。
無宗派のお墓の特徴
無宗派のお墓は、とにかくいろいろなデザインを自由に設計することが可能です。
宗教によってはある程度お墓に彫刻する文字や形が決められているところもありますが、無宗派なら従来のお墓の形にとらわれずに、自由に決められるのが最大のメリット。
たとえば、音楽が好きな方ならバイオリンやギターのデザインにしたり、野球が好きなら野球のバットとボールなど、まるで芸術品のようなデザイン墓石を作ることもできるのです。
もちろん彫刻する言葉や文字も自由に選べるので、たとえば自分が考えた詩を用いたり、好きな句の一節を利用したりするお墓もあります。
無宗派のお墓を建てる際の注意点
・宗旨、宗派不問の墓地を選ぶ
無宗派のお墓を建てる上で気をつけたいのは、利用する墓地が宗旨、宗派を問わないか確認しておく点です。
特に寺院墓地などはそのお寺の宗派に属さないと、納骨ができないところも多いため注意しましょう。
また、公営墓地や霊園は宗旨、宗派の制限はありませんが、人気が高く抽選で当選しないと利用ができないなどの条件があるところも。
まずは自分が希望する墓地をいくつか決め、その中でも無宗派のお墓を建てられる場所を選びましょう。
・お墓に香炉などの線香を供えられる場所を設ける
無宗派の場合お線香を供える決まりはありませんが、お参りにやってくる方は供養のためお線香を供える方が多いです。
お墓のデザインは自由に選べるもののお参りにいらっしゃる方のため、できればお線香が供えられるよう香炉を設けておくことをおすすめいたします。
<まとめ>
無宗派であればお墓の構造もお参りも制約が特にありません。
これまでお墓はどこかの宗派に則ったものが主流でしたが、今は宗旨や宗派にとらわれず、自由にお墓をデザインしたい方が増えてきました。
今後生前墓を建てたいと考えている方は、ぜひ好きなデザインのお墓を建ててみてはいかがでしょうか。