故人が亡くなって初めてやってくるお盆を「新盆(にいぼん)」と言います。
毎年お盆はご先祖様の霊を祀るために、お墓参りや法要を行うことがありますが、新盆はほかのお盆とは違って準備しておくことに違いがあります。
今回はそんな新盆の迎え方について、お墓で用意しておくものも合わせてご紹介します。
新盆とは?
新盆は故人の四十九日が過ぎてから初めてやってくるお盆のことです。
つまり、1月に亡くなられた方はその年の8月のお盆が新盆となります。
ただし、8月1日に亡くなられた場合など、四十九日が過ぎる前にお盆がやってきたケースは、翌年が新盆になるため注意しましょう。
8月だけでなく、地域やその年によってお盆の時期は異なります。
東京などの一部地域では7月がお盆のところもあるので、その地域のお盆の時期に合わせて新盆を迎えましょう。
新盆の迎え方について
お盆はお仏壇の前に精霊棚を設置して、お供え物をご用意します。
しかし、新盆はそのほかにも菩提寺のご住職を自宅にお招きして法要を執り行います。
その際にお盆の盆提灯を仏壇のそばに用意しますが、新盆の場合は白提灯を玄関や軒先に飾る風習がある地域も多いです。
白提灯は故人が道に迷わずに自宅に帰ってこられるように、盆提灯とは別に用意をしておきます。
ただし地域や宗派によって提灯を設置しないところもあるため、不明点はご住職や家族に確認をしておきましょう。
お墓での新盆の迎え方
新盆を迎える前に、まずお墓もていねいに掃除をしておくことが大切です。
お墓参りと一緒に掃除をされる方もいらっしゃいますが、それよりも前に掃除を済ませておくと当日あわてずにゆっくりとした環境でお墓参りができますよ。
ほかにも、ご先祖様へのお供えのお花やお菓子、お線香やロウソクなどを持っていきましょう。
ちなみに、新盆はお仏壇に白いお団子をお供えする地域が多いです。
もともとはお盆の入りの日のお迎え団子、期間中のお供え団子、お盆の明けの送り団子の3つの種類を時期に合わせてお供えしていましたが、最近ではお盆の期間中すべて一つのお団子をお供えし続けることが増えてきました。
お墓にもお花と一緒に、白いお団子をお供えして故人をお迎えしましょう。
<まとめ>
新盆は通常のお盆の精霊棚や盆提灯を用意するだけでなく、菩提寺のご住職を招いて法要を行います。
親戚もそろって会食をすることもあり、法要が終わった後にお墓参りも一緒に行うご家庭も多いです。
ただし、地域によってお供えするものや新盆の時期が違いますので、わからない点があったら早めにご住職や親族に確認をして、大切な新盆を滞りなく過ごせるように準備を進めていきましょう。