お墓は家と同じく、一生に一度のとても大きな買い物です。
そのため、お墓を建てる時は後悔しないよう、不安な点があればしっかりと解消しておきたいですよね。
そんなお悩みの中でも、お墓を建てる時期がわからない方がいらっしゃいます。
今回は、お墓はいつ建てるのが正しいのか、また建てる時期の目安をご説明いたします。
寿陵墓・生前墓
お墓は亡くなられた方を埋葬する場所ですが、実は生前のうちに建てることも可能です。
生前に建てるお墓を生前墓、寿陵墓(じゅりょう)と言い、中国では古くから縁起の良いものとして伝えられています。
最近は終活ブームによって、生前から自分のエンディングに向けてお墓や葬儀の準備を進める方が増えてきました。
生前墓は残される家族に金銭的な負担をかけたくない配慮から、寿陵を希望される方が多くなっているのです。
ただし、生前墓はいつでも建てられますが、都市部では墓地が不足していることが社会問題になりつつあります。
そのため、生前墓を検討しているならできるだけ早い段階で、気に入った墓地があったら確保しておくことをおすすめいたします。
ご不幸があってから
埋葬しなければならない遺骨が手元にある方は、四十九日や一周忌を目安にお墓を建てるケースが多いです。
できるだけ早く埋葬したいと考える方もいらっしゃいますが、お墓は完成するまで早くても2、3か月の期間が必要です。
そのため、四十九日までに納骨をしたい方は、早い段階で石材店へ相談をしましょう。
また、ほかにも新盆やお彼岸の時期に合わせて、お墓を建てる方もいらっしゃいます。
もし事情があって一周忌を過ぎてもお墓が完成しないようであれば、菩提寺に一時的にお骨を預けて管理していただく方法もあります。
お墓の建立日について
お墓の建立や引っ越しをする際は、大安にするべきという話を聞いたことがありませんか?
実際にお墓の建立をする際は大安吉日が良いと選ばれる方もいますが、このような六曜は日本では気にする必要がありません。
六曜はあくまで中国の風水を元にしているため、そもそもお墓とは関わりが薄いのです。
仏滅は縁起が悪いと言われていますが、もちろんそのような根拠はありません。
納骨に関しても開眼法要と同じく特に決まりはありませんが、先ほどもご説明したように年忌法要やお盆、お彼岸の時期に行うのが一般的です。
ちなみに寿陵の場合は納骨をしないため、完成して間もなく開眼法要を行いたいと希望される方が多い傾向ですので、参考にしておいてください。
<まとめ>
お墓はいつ建てるべきなのか、決まりは特にありません。
ただし、目安としては故人の四十九日や一周忌、お盆やお彼岸を目安にされる方が多いようです。
また、生前にお墓を建てる寿陵も縁起の良いことですので、自分が建てたいと思ったらすぐにでも理想の墓地と石材店探しをスタートしましょう。