お盆やお彼岸はご先祖様に挨拶に行くためお墓参りをする方が多い時期です。
しかし、毎年当たり前に行っているお墓参りですが、細かいマナーについて調べたことはありますか?
自分では問題ないと思っている行為でも、実は墓地でのマナー違反になっていることがあるかもしれません。
そこで今回はお墓参りでやってはいけないことをいくつかご紹介します。
服装はくだけすぎずご先祖様を敬う行動を心がけよう
お墓に眠っているご先祖様の姿は直接目で見えるものではありません。
中には埋葬者の生前の姿を見たことがない方もいらっしゃるでしょう。
実際に会ったことがない人を敬い、度々お墓参りをすることが面倒に感じる方もいらっしゃいます。
しかし、ご先祖様がいなければ今の私たちはこの世に存在していません。
ここまで、命をつないできてくれた存在に対して、きちんと手を合わせ感謝の気持ちを伝えましょう。
その気持ちをあらわすため、服装はくだけすぎないよう注意してください。
敬意を示す意味でも、極端に露出が多いショートパンツやミニスカート、サンダルなどのスタイルは避けましょう。
お供え物は家に持ち帰る
お墓にお供えするお菓子やフルーツなどは、お参りが終わったら必ず持ち帰りましょう。
特に食べ物はお墓に置いたままだと、カラスなどの生き物に狙われて墓石を汚されたりフンをされたりすることがあります。
また、腐ったフルーツなどの匂いは周囲への迷惑にもつながります。
一度ご先祖様にお供えしたものは、家に持ち帰って家族みんなで分け合い、ご先祖様に感謝しながらいただきましょう。
ちなみにお供えするお花も墓地によっては、持ち帰りを推奨しているところもあります。
特に夏場は1~2日で花や水が腐り異臭を放ってしまうことがあるので、できれば持ち帰るのがベストです。
お墓では騒がない、走らない
時間がなく急いでいる時は、ついあわてて墓地内で走ってしまう方もいます。
しかし、墓地は死者が眠る神聖な場所であり、ほかにもお参りにいらっしゃる方々がたくさんいます。
また、雨や雪の日に墓地の中を走ると足がすべり、転倒やケガをしてしまう恐れもあるのです。
特に小さいお子様はお墓参りの最中に、騒いだり走り回ったりしてまわりに迷惑をかけることも考えられます。
神聖な場所であることと、安全面の上からほかの方に迷惑がかからないよう、できるだけゆっくり歩くように教えてあげましょう。
<まとめ>
お墓にはご先祖様がおり、お寺には私たちのご本尊様もいらっしゃいます。
ご先祖様は私たちにとって目上の存在です。
目上の方と対面するときに失礼にあたらないよう服装や振る舞いに気遣うのと同様にお墓参りでもまた、ご先祖様に失礼のない行動と態度を心がけていきたいですね。