お墓参りはご先祖様への日々の感謝の気持ちを込め、お墓の前で手を合わせる行事です。
子供のころから毎年お墓参りはしていても、実際に正しい手順やマナーをくわしくご存知でない方もいらっしゃいます。
そこで今回はご先祖様を供養するために覚えておきたい、お墓参りの正しい手順をご紹介いたします。
目次
お墓参りに用意するもの
お墓参りに必要な最低限の道具はこちらです。
・線香
・ライター
・お供えするお菓子
・お供えするお花
・掃除道具
・柄杓と手桶
・数珠
お供えするお菓子やフルーツは故人が好きだったもので問題ありません。
また、柄杓と手桶は貸し出しをしている霊園もあるため事前に確認しておきましょう。
お墓参りの手順
それでは、お墓参りのやり方を順を追ってご紹介します。
1.手を洗い場で洗って清めます。
2.お墓の掃除をします。
3.掃除が終わったら花立の水を交換し新しいお花をお供えしましょう。
4.お供え物を置きます。
5.線香をお供えします。
6.故人やご先祖様へのご冥福を祈って合掌します。
7.お供えしたお菓子などを回収し、線香の火を消してゴミを持ち帰りましょう。
お墓参りのマナーと注意点
大まかな手順はご紹介した通りですが、中でも気をつけたいマナーや作法があります。
代表的なものをまとめましたので、注意しながらお墓参りをしましょう。
・線香は手であおぎながら消す
お線香やロウソクの火を消すときは息を吹きかけるのではなく、手であおいで消しましょう。
人の口は生き物の命を奪って生きている=食事している場所のため、けがれを意味しています。
その口を仏様に向けるのは失礼に当たるため、ロウソクや線香の火は必ず手で風を送って消しましょう。
・お参りは故人と縁深い者から
お墓に手を合わせる順番は、故人との縁が深い者から行うのがマナーです。
たとえば、故人が父親の場合、母親→子供たちといった順番になります。
またお参りをする際はお墓よりも背が低くなるように、しゃがんで行いましょう。
・服装は派手すぎないものを心がける
法要と同時に行う場合はそのまま喪服でのお参りになりますが、そうでないときは特に決まった服装があるわけではありません。
ただし、普段着で問題ないもののあまりに華美な服装や肌を露出するような服装は控えましょう。
あくまでご先祖様に感謝の気持ちを伝える場所ですので、まわりの人に失礼に当たらないよう目立たない服装を意識してください。
<まとめ>
年に数回訪れるお墓は、自分たち以外にも多くの人が足を運ぶ場所です。
まわりに迷惑をかけないよう過ごすのはもちろん、ご先祖さまや故人への敬意を払って正しい手順でお墓参りを行いましょう。