お墓によっては、彫刻した文字が見えやすいよう白や黒などの塗装を施すことがあります。
しかし、この塗装は時間が経過すると少しずつ剥がれ、お墓の印象が悪くなってしまいます。
そこで今回は、彫刻の塗装が剥がれたときにできる対処法をご紹介いたします。
目次
お墓の塗装が剥がれたときの対処法
塗料の剥がれが気になったとき、自分でペンキを買ってきて塗り直すことも可能です。
具体的な直し方は以下のとおりですので、ぜひ参考にしてみてください。
○用意するもの
・歯ブラシ
・タオル
・つまようじ
・ペンキ
・細筆
・スクレーバーかカッター
①文字の汚れをブラシで落とす
まず彫刻についた汚れを落としてからペンキを塗りましょう。
水で濡らした歯ブラシで文字の部分に付着した汚れをきれいに掃除します。
全体的に汚れをかき出したら、こびりついた汚れやクモの巣をつまようじで引っかくようにして取り除いていきましょう。
最後にタオルを固く絞り、墓石をポンポンと叩くようにして水分を拭き取って仕上げてください。
②ペンキを塗る
文字の彫刻の汚れがきれいになったら、白や黒のペンキを使って塗装し直していきましょう。
ペンキは油性でも水性でも特に薄めず、耐久性が高いものを選んで使用しましょう。
使いやすい筆で問題ありませんが、先が細くなっている筆を使うと細部も塗りやすいです。
このとき、文字から外にはみ出しても問題ありません。
塗り忘れる部分がないよう、上や下などさまざまな角度から覗いて、ムラなどがないか確認をしながら塗るのがコツです。
③はみ出したペンキを削り取る
ペンキがしっかりと乾いたら、彫った文字からはみ出した部分のペンキを専用のスクレーバーやカッターを使って削り取りましょう。
カッターを使う場合は、刃を寝かせて滑らせるようにしてペンキを削るのがコツです。
このとき、刃を立てて削るとお墓に傷がついてしまいますので、手を切らないよう気を付けながらていねいに削り取ってください。
シンナーや除光液を使って、ペンキが剥がれにくいよう仕上げる方がいますが、石によっては変色したり劣化が進んだりするので注意しましょう。
きれいに塗装するには石材店に相談しよう
自力でも文字を塗り直すことができますが、やはり長持ちさせるには石材店に依頼をして塗り直してもらうのがおすすめです。
また、すでに建立したお墓でも色を入れることも可能です。
墓石の色入れや塗り直しは、費用もそこまで高くなく手軽にできますので、色落ちが気になる方は検討してみてはいかがでしょうか。
<まとめ>
普段の掃除だけでなく、少し手間をかけて文字を塗り直すだけで、古くなったお墓の印象が明るくなります。
一文字ずつ時間をかけて色を塗り直していくため、お墓に眠っているご先祖様の戒名について色々と考えながら塗っていくのも良いですね。
また、石材店にクリーニングと一緒に塗装の塗り直しを依頼すれば建立したてのような美しい姿を取り戻せるので、ぜひ定期的なメンテナンスをおすすめいたします。