近年関心が高まっている永代供養墓。次世代に迷惑を掛けない葬送の選択として注目されています。宮城県内のお寺であれば、大半が永代供養墓を用意しています。しかし「無宗教だから公営の永代供養墓にしたい」という方も多いはず。公営墓地にも永代供養墓はあるのでしょうか?
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無宗教の方でも入れる永代供養墓はあります
例えば、仙台市内にお住まいの方であれば、仙台市営の「いずみ墓園」。次々造成されていますので、全国的にも公営には珍しく、貸出抽選でのハズレは通常ありません。丘陵型の集合墓の地下に納骨堂を埋め込み、一つの納骨堂に8体の遺骨を収蔵する方法です。
「永代供養墓」と言われていてもホントは「永代供養墓」じゃない??
「いずみ墓園」の「永代供養墓」はよく「永代供養墓」と言われますが、正確には「永代供養墓」ではありません。当然公的な条件を満たした「お墓」であることは間違いありませんが、市が埋葬された故人を供養することはありません。また「個別集合墓」ともよく言われていますが、それも厳密には正確ではありません。納骨堂に納まるのは個人ごとではなく、抽選で決まった任意の8名の方が一緒になります。形態からいえば「共同墓」もしくは「合祀墓」や「集合墓」が正しい呼び名になります。
お墓を建てなくても事前に見学しましょう
永代供養墓を考えている方の中には資料だけ見て決めてしまう方も多いようです。お墓は最後の家でもありますから、実際の環境や形態をキチンと確認してから決めましょう。ちなみに一度申込みを済ませて支払った永代使用料は、キャンセルしたとしても全額の払い戻しを受けることはできません。
ホントに「永代供養墓」で大丈夫ですか?
公営でも寺院でも最近よく「収蔵した遺骨を返して欲しい」というトラブルが聞かれます。故人が生前に永代供養墓に納まるのを決めた際に、遺族によく相談をしなかったというケ-スです。今現在、永代供養墓を検討している方に親類との話し合いをして頂くと「手を合わせる場所がないのは嫌だ」と怒られた という話もよく聞きます。手間を掛けさせたくない という気持ちから永代供養墓を選択する方がほとんどですが、思いやりのすれ違いにならないように、キチンと話し合いましょう。