6月に入ると、暑い夏を迎える前に梅雨が訪れます。
連日の雨はそれだけで気分が滅入ってしまいがちですが、お墓にとっても雨が続く梅雨は影響を受けて劣化しやすいです。
そのため、今回は雨が多い梅雨の時期に気を付けたい、お墓のお手入れの注意点をご紹介いたします。
お墓は水に弱く影響を受けやすい
もともと石には、目に見えないような細かい穴である細孔が無数に開いています。
この細孔から水が侵入することで、石材に変色が起きてしまうのです。
基本的に水分が完全に抜けてしまえば、石の変色は収まりますが梅雨の時期は毎日のように雨が降っており、なかなか墓石に入った水が抜けきれないことも。
これを放っておくと、墓石の変色が治らなかったり、水分が蒸発した部分に跡が残ったりする恐れがあります。
そのため、墓石の劣化をできるだけ防ぐには、この雨の影響を受けやすい梅雨にこそ、こまめなお手入れが欠かせないのです。
梅雨の時期のお墓のお手入れの注意点
基本的に、梅雨の時期でも普段のお手入れと大きな違いはありませんが、できるだけ石の乾燥をサポートしましょう。
梅雨の時期に晴れた日があったら、墓石の水分をしっかりと拭き取って変色を防いでください。
そのため、通常の水洗いで汚れを落としたあと、乾いたタオルを複数枚用意して墓石の水分を拭き取りましょう。
また、掃除の際のお供え物は放置せず必ず持ち帰るようにしてください。
梅雨の時期は、お供え物が雨に濡れてカビが発生しやすく、腐って周辺の悪臭の原因になることも。
周囲に迷惑がかかってしまいますので、一度お供えしたものは持ち帰って家族全員でいただいてください。
雨の日のお墓参りは危険もある
雨の日のお墓参りは、地面やお墓自体が濡れて非常に滑りやすくなっています。
特に連日雨が続く梅雨の時期は、地面がぬかるんでおり足をとられて転倒の危険性が高いです。
さらに、ぬかるんだ地面を歩いたことで泥が墓石にはねて、そのまま跡になることも。
事情があり、雨が降る日にお墓参りをする場合は、いつもより足元に気を付けて墓地を移動するように心がけてください。
時間をかけてお墓参りをするのが難しい場合でも、合間をぬって乾いたスポンジやタオルで墓石を磨くだけでも、お墓の変色や劣化を防ぐ効果があります。
まずはできるだけ、雨が降っている日はお墓に行くのを避け、天気が落ち着いた日に足を運ぶことをおすすめします。
<まとめ>
霊園によっては水はけの良さを重視して、雨の日でもお墓周辺に水が溜まらないようにしているところもあります。
そのため、これからお墓を建立する場合は水はけが良い墓地を選ぶことも重要と言えるでしょう。
ぜひ、ご先祖様が眠る大切なお墓を守るため、梅雨の時期や雨が続いたときは、一度時間を見つけてお墓を軽く掃除することをおすすめいたします。