最近自分のエンディングを決める終活をする方が増えてきました。
この終活ですが、そもそもどのような目的で行うのか、その必要性について考えたことはありますか?
今回は、終活を行う目的やその必要性について、くわしくご説明いたします。
終活の目的とは?
・自分のエンディングの方法を考える
自身の葬儀の内容やお墓をどうするのか、また終末医療への希望を残すのが終活の目的の一つです。
今まで葬儀は亡くなった方のために身内が葬儀社と相談をして、数日以内にプランを決めていました。
しかし、それでは亡くなられた方自身の希望に沿えないことから、生前のうちに葬儀の内容についてくわしく取り決めを行う方が増えてきたのです。
葬儀のプランや供養の方法、そしてお墓に埋葬するのか散骨をするのかといった供養の形など。
このような自分のエンディングについてあらかじめ決めておき、家族に託すのが終活の目的の一つです。
・自分が持っている財産を託す
故人が亡くなられてしばらく経つと、残された遺族の間で財産分与が行われます。
しかし、お金が絡む財産分与はどうしても遺族間でトラブルが起こりやすく、最悪親族たちの間で亀裂ができる原因にも。
そこで、終活にて遺言書やエンディングノートを残しておけば、遺族への財産分与をあらかじめ記しておけるため、故人の死後のトラブルが起こりにくいです。
他にも形見分けについて、故人の持ち物の処分方法なども決めておけるので、遺族の形見分けの負担も軽減できるのです。
・自分の想いを遺族へ引き継ぐ
終活でエンディングノートを作っておくことで、自分の家族への感謝の想いを文面に伝えることができます。
面と向かってはなかなか言えない気持ちも、文面でなら感謝の想いをていねいに伝えられます。
長年共に歩んできたパートナーへの想い、子供たちや孫へ伝えたい言葉を死後も残しておけるのも終活の目的であり大きなメリットと言えるでしょう。
終活は何歳から始めても早くはない
現在の平均寿命は、男性で79歳、女性で86歳と年々長寿になっています。
そのため、終活を考え始める方が多いのは70代に入ってからと言われており、少しずつ自分のエンディングに向けて、葬儀やお墓のことを考えエンディングノートを作る方が多いようです。
しかし、人生のエンディングはいつどのような形で訪れるのかわかりません。
自分の身に万が一のことが起きても、家族への負担を軽減できるのが終活をする最大の目的です。
そのため、たとえ70代になっていなくとも、終活をスタートするのに早すぎるということはありません。
むしろ早めに自らの葬儀やお墓について考え始めることは、自分の希望に沿ったエンディングをじっくり考える時間が長いということ。
終活を始めるかどうか迷っている方は、ぜひ少しずつ身辺整理など手軽なところから始めてみてはいかがでしょうか。
<まとめ>
このように、終活は自分の希望を伝えることだけでなく、残される遺族の負担を軽減するのも大きな目的です。
何もエンディングの準備をしていない場合、万が一の時に残された遺族が葬儀からお墓、相続についての全ての事を行う必要があり、大きな負担になってしまいます。
こういった負担を避け、トラブルを防ぐのが終活を行う必要性。
現在終活を始めようか考えている方は、少しずつできる部分から手をつけていき、いつか訪れるエンディングへの準備を進めていきましょう。