寒さ厳しい雪国は冬の間、たくさんの雪が街に降り積もります。
これは墓地でも同じで、お墓が隠れてしまう程の雪が積もってしまう場所も少なくありません。
年末年始や3月の下旬にある春彼岸はお墓参りの時期ですが、まだ雪が解けず残っている墓地もあるでしょう。
そこで、今回は雪が残っている墓地にお墓参りをする際の注意点をご紹介します。
あまりに雪が多い時はお墓参りを控えよう
墓地は街中と違い、人の出入りがあまり頻繁ではありません。
そのため特に雪が積もりやすく、春になっても何十センチの積雪が残る場所もあるのです。
さらに、墓地までの路面が凍結していたりお墓自体が雪で湿り、ツルツルと滑りやすくなっていたりする可能性も高いです。
雪がフワフワと軽く降ってきている天候ならともかく、突然天候が変わり吹雪になることも。
この場合、墓地へ向かう道すがら身動きが取れなくなるトラブルも考えられます。
そのため、雪が降り積もる時期は無理にお墓参りをせず、雪解けを待ってからのするがおすすめ。
特に積雪量が多い地域では、事故を避けるために雪が降る時期を避けてお墓参りに行きたいですね。
雪がある墓地へお墓参りをする際の注意点
スケジュールの都合で、どうしても積雪があるときにお墓参りをする方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、次の点に注意してケガや事故のないように気を付けましょう。
・御影石の拝石の上を歩かない
最近では拝石を敷いているデザインのお墓も多く、光沢が出るよう御影石をツルツルに磨き上げた加工を施したものがあります。
このように磨いた御影石はとても滑りやすく、雪で湿った拝石の上をむやみに歩くと滑って転倒する可能性が考えられます。
御影石は硬いので、打ち所が悪ければ骨折や出血といった大きな事故につながることも。
雪が降っている日や積雪がある場合は、御影石の拝石の上を歩かず、滑りにくい土や玉砂利の場所を選んで進みましょう。
また、拝石自体を滑りにくいようザラザラした表面加工にするという方法もあります。
・水道の水が出るかどうか
雪が降るほど冷え込む時期は水道管が凍結して、蛇口をひねっても水が出ない可能性があります。
すると、せっかくお墓参りに来てもお墓を掃除する水がなく、困ってしまいますので事前に管理者へ水道が凍結していないか確認をしましょう。
また、水道が凍結していることを考え、ペットボトルに必要な量の水を入れて持っていくのもおすすめです。
・墓石の状態を確認
雪はとても重く積雪量が多い地域だと、毎年屋根が抜けたというニュースを耳にしますよね。
墓石でも同じことが言え、お墓の上にたくさんの雪が積もっていると重みに耐えきれず墓石が倒壊する危険性があるのです。
墓石が倒れると周辺のお墓にぶつかって傷つけてしまうことや、通りがかった誰かが下敷きになる可能性も考えられます。
雪の日にお墓参りをする際は、墓石の状態をすみずみまで確認しましょう。
特につなぎ目が破損していると、墓石がずれやすいので早めに石材店から補修をしてもらうのが大切です。
<まとめ>
屋外墓地は年中雨や風、雪にさらされ気づかないうちに劣化が進んでいます。
特に雪の日は墓石に負担がかかり、ひび割れや倒壊の危険性もあるので自分の安全も含め、墓石に異常がないか確認をするのも忘れないでください。
また、安全のためにも雪の日は無理にお墓参りをせず、春彼岸の際も積雪が多いのであれば雪解けを待ってお墓参りをするようにしましょう。