雪が降る地域や、なかなかお墓参りに行けない人におすすめなのが、お墓に被せる墓石カバーです。
日用品や車にもカバーがあるように、ご先祖様が眠る大切なお墓を美しく保つために、表面へ墓石カバーを被せてみてはいかがでしょうか。
今回は、墓石カバーとは何なのか、またどんな種類があるのかをご紹介します。
目次
墓石カバーはこんな人におすすめ
墓石カバーはその名の通り、お墓に被せるビニール素材のカバーのこと。
屋外にあるお墓は毎日日光や雨風などの環境に影響を受け、劣化が進んでいきます。
そんな劣化をできるだけ防ぐ方法として、お墓を裸のままにせず表面を撥水性のあるビニールで覆う墓石カバーがあるのです。
通常のビニールシートをお墓に巻くこともできますが、お墓参りの度にビニールシートを巻くのは時間も体力も必要で何かと手間のかかる作業。
しかし、墓石カバーは車のカバーと同じく被せるだけでお墓を守れるため、手間が少なく注文をする方が増えてきているのです。
たとえば、この墓石カバーは次のような環境の方に人気を集めています。
・降雪量のある地域
雪が降る地域は気温が低く、墓石が吸収した水分が内部で凍結することに。
その結果、墓石の内側からヒビ割れが起きたり、目地の部分が破損したりする被害が起きるのです。
もともとお墓の使われる石は天然のものなので、どうしても雨や雪などの水分を吸収する性質を持っています。
水分にさらされることで表面に跡がついたり、全体が変色したりすることもあるため、雪が降る地域では冬になる前に墓石カバーを被せるのがおすすめです。
・長い間お墓参りに足を運べない人
お墓が遠方にあり、定期的にお墓参りに行くのが難しい人にも墓石カバーは便利なアイテム。
墓石は定期的にお手入れしないと、どんどん劣化が進んで変色や変質が起きてしまいます。
そこで、あらかじめ墓石カバーを被せておくことで、お墓が雨風やホコリの影響を受けにくく、石材の劣化を防ぐことが可能です。
最近ではお墓の雰囲気を壊さないよう、色々なカラーやデザインのものが登場しているので、そのお墓に合ったものを選べますよ。
墓石カバーの種類について
墓石カバーは大きく分けて次の2つがあります。
・ステンレス製のフレーム入り
ビニールの中にステンレス製の骨組みを加えた傘のような構造のタイプです。
墓石のサイズに合わせて全体をまんべんなく覆うので、隙間から雨風やホコリが侵入するのを防げます。
さらに、フレームがある分耐久性に優れており、ちょっとの風や雪ではカバーが外れる心配もありません。
・ビニールタイプ
シンプルなビニールタイプの墓石カバーは、軽く携帯性に優れているのが特徴。
自分のお墓の規格に合わせて発注できるものにすれば、カラーも豊富であることからお墓の景観を損なわず、風雪やホコリから大切なお墓を守ることができます。
フレーム入りよりもやや安価ですので、コストを抑えたい人におすすめです。
<まとめ>
1年の中でも特に冬は、石でできたお墓にとって過酷な環境です。
また、墓石カバーはお墓の汚れを防ぐ効果もあるので、ご高齢や病気によってお墓の掃除が大変という方にも便利なアイテムと言えるでしょう。
こまめにお墓の掃除ができない環境の方や降雪地域の方は、墓石カバーを導入してみてはいかがでしょうか。