お墓を建てる際は、お墓本体だけでなくどんな付属品をつけるのかも選ぶ必要があります。
そんな付属品の中の一つが、卒塔婆を建てておくための「塔婆立(とうばたて)」です。
しかし、卒塔婆を立てるだけのために、わざわざ塔婆立を用意しなくてもいいのではないかと考える方もいらっしゃるでしょう。
今回はお墓に塔婆立があるとどんなメリットがあるのか、素材別にくわしくご説明します。
塔婆立とは?
塔婆立(とうばたて)はその名前のとおり、卒塔婆を入れて立てておくためのものです。
デザインはいくつか種類があり、お墓の石と同じ石材の土台が使われている一体型と、あとから別箇で設置するタイプがあります。
サイズもさまざまあり、一度に卒塔婆を立てておける数が違ってきます。
お墓の区画の広さや、どれくらいの卒塔婆を立てる予定があるのかを考えたうえでぴったりのサイズを探しましょう。
また卒塔婆を使用しない宗派は塔婆立を設置しませんし、卒塔婆を立てる期間が数日間程度であれば設置しない方もいらっしゃいます。
しかし、塔婆立がないと強風がふいたときにそのまま倒れてしまうこともあり、周りのお墓に迷惑をかけるリスクがあります。
いつやってくるかわからない天災に備えるためにも、塔婆立は設置しておくといざというときに役立つアイテムなのです。
石でできた塔婆立のメリットは?
塔婆立は石でできているタイプがあり、墓石と同じ石材で作ればお墓に統一感が生まれます。
景観が良いだけでなく重心が安定しているので、いざというときの強風でも塔婆立が倒れる可能性が低いのがメリットです。
費用は5万円~10万円の範囲のものが多く、ステンレスタイプとくらべてやや高価です。
ステンレスの塔婆立のメリットは?
ステンレスでできた塔婆立は、お値段がリーズナブルで設置も簡単です。
また、片付けるのも楽なのでお墓の区画がせまく、短期間塔婆立を設置しておきたい方などに便利ですよ。
費用は1~3万円以内で買えるものも多く、石でできた塔婆立とくらべて安価で購入が可能です。
しかし、石タイプとくらべると耐久性が低く、強風の際に塔婆立ごとあおられて転倒する恐れも。
卒塔婆立が転倒しないようにしっかりと地中に埋めて設置しましょう。
また、地盤によってはそばにブロックやコンクリートを使って固定をする必要があります。
<まとめ>
卒塔婆を立てるお墓なら、あると何かと便利なのが塔婆立です。
お墓を建てた段階では塔婆立を用意していなくとも後からでも設置が可能ですよ。
そのまま塔婆をお墓に立てておくと、風や雪で倒れることもあるためぜひ塔婆立を用意して卒塔婆を守ってあげましょう。