こんにちは、工事部の公平です。
「基礎」、「外柵」と仕上がり、今回主役の『暮石』登場でお墓の完成です!
その『墓石』ですが県北では、代々碑、墓誌、無縁塔の付設がほとんどですが、県南では、無縁塔の付設があまり見られません。県内でも地域性がみられるようですね。
今回の『墓石』は県北エリアの形状をベースに、ご紹介します!
墓石の形状・素材
『墓石』は、おおよそ和型(縦型)・洋型(横型)・和洋型・自然型(自然石)・デザイン墓石の形状に分けられます。20年位前までは伝統的な和型を建立する方がほとんどでしたが、2003年の北部地震を境に洋型を建立する方が徐々に増え、今では洋型がベースになっています。みなさん、地震の揺れに対して重心が低い構造物のほうが安心だという思いが強いようです。
素材はもちろん、耐久性が半永久的な花崗岩(御影石)がほとんどですが、デザイン墓石に関しては、色合いの異なった花崗岩(御影石)の組み合わせ、ガラスやブロンズといった融合体の墓石も最近では多く見られます。この融合体がすばらしいんです。「石」ってほかの素材との協調性にも優れてるんですね。
墓石工事の流れ
では、洋型の「墓石工事」の流れをご説明します。
先ずは、仕上がった外柵上に墓石材を組み上げていきます。
代々碑の石材間(カロート石、下台、上台、棹石)にステンレス製の鋼棒を装填します。装填するほぞ(穴)の部分には、”ブチルシール”を注入し地震の揺れを吸収します。墓誌、無縁塔も同様に外柵上に石材を組み上げていきますが勿論ステンレス製鋼棒を装填します。耐震ボンドを注入し目地を仕上げれば完成です!
墓石の耐震施工
墓石材を組み上げる際にステンレス製鋼棒を装填しますが、竿石⇔上台間のほぞ(穴)の部分には“ブチルシール”を注入したのち“免震棒”を装填し、より剛性を強化します。
・ブチルシール
ブチルゴム系シーリング材で溶剤が揮発して固まるので低温でもよく硬化し、長期に渡り柔軟性、耐老化性、耐水性に優れています。“免震ゴム”という捉え方が分かりやすいですね。
・免震棒
全優石(全国優良石材店)オリジナルのステンレス金具に、衝撃吸収率90%の特殊衝撃吸収(ジェル)材を使用した免震棒(平成16年4月特許取得)をより安心・安全なものに改良した「ニュータイプの免震棒“Z08型”」ステンレス鋼棒で耐震性がアップしています。
<まとめ>
現代の「お墓」は、ほとんどが花崗岩(御影石)で作られています。硬さ、耐久性に優れた申し分のない素材です。しかし、その素材自体を強化することは不可能です。自然の素材であって人工的な素材ではないですからね…。
でも、補強することは可能なんです。剛性の優れた素材(ステンレス鋼棒や金具、シーリング材)と融合すれば耐震性も強化されます。これから作る「終の棲家」はもちろん、今ある「終の棲家」も剛性の優れた素材との融合施工は可能です。
-<振り返り>お墓ができあがるまで、詳しくはこちらから-
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