こんにちは。営業部の秋山です。
先日法事をされたお客様から「和尚さんって色んな呼び方があるけど、なんか違いがあるのかな?」と聞かれました。基本的に私は「ご住職」ということが多いのですが、厳密な違いや呼び方の種類について調べてみることにしました。
今回は、お坊さんの色々な呼び方と意味についてお話いたします。
目次
呼び方の種類について
インターネットの検索窓に「お坊さん 呼び方」と入力すると、そのあとに宗派に分かれていたので、その時点でもしや宗派で違うのかな?と思いましたが、とりあえずそのまま調べてみることにしました。
検索結果は約932,000件とすごい情報量。やはり疑問に思う方が多いようです。
お坊さんの呼び方の種類は以下のようです。
・和尚(おしょう、かしょう、わじょう)
・住職
・僧侶
・お寺様
・お主様(おすさま)
・院主(いんじゅ、えんじ)
・和上(わじょう)
・方丈(ほうじょう)
・上人(しょうにん)
・御前様(ごぜんさま)
・御尊師(ごそんし)
・導師(どうし)
・・・まだまだあるのかもしれませんが、ざっと調べてもこんなに種類があります。
呼び方で意味は違うのか?
先程の呼び方の意味について調べてみると、同じ意味合いのものや少し意味が違うものがありました。また、やはり宗派によっても呼び方に違いがあるようです。
・和尚(おしょう、かしょう、わじょう)、和上(わじょう)
修行を積んだ偉い僧の尊称。寺の住職。一般に僧のこと。
・住職
・・・住持住と呼ばれている仏教の職名を省略した呼称で一寺院を管掌する僧侶のこと。
・僧侶
出家して仏門にはいった人のこと。
・お寺様
寺の住職または僧のこと。
・お主様(おすさま)
「お主」を尊敬していう言葉。ご主人様のこと。
・院主(いんじゅ、えんじ)
寺院の住職のこと。
・方丈(ほうじょう)
禅宗寺院における住職の居室、あるいは住職その人のこと。
・上人(しょうにん)
徳をそなえて仏道に精進する高僧、また僧侶の位の一つのこと。
・御前様(ごぜんさま)
大名・高家や高位の人を敬った呼び方のこと。
・御尊師(ごそんし)
尊敬すべき師のこと、宗教における指導者のこと。
・導師(どうし)
法会や葬儀を主になって行う僧のこと。
具体的な違いは?
色々な呼び方がありますが、この辺で多く耳にする呼び方については、少し詳しく調べてみました。
・和尚
「和尚」は梵語の「ウパージャーヤー」を音写したもので、「和上」と表記することもあります。宗派によって呼び方が異なり、天台宗は「かしょう」、浄土宗や禅宗では「おしょう」、真言宗や法相宗では「わじょう」と呼んでいます。浄土真宗では使わない呼び方ですので注意しましょう。
・住職
「住職」はそのお寺を守るために住み込んでいるお坊さんのことです。基本的にお坊さんが一人だけのお寺なら、その方は住職ですので「〇〇住職」で問題ないですが、他のお坊さんも働いているお寺では注意が必要です。
・方丈
禅宗で使われる呼び方で、質素な生活を好んで一丈四方(四畳半)で生活していたことに由来しています。禅宗のみで使われますので、他の宗派の際には使用しないようにしましょう。
<まとめ>
今回、ご紹介したもの以外にも「聖人」「老子」「三蔵」などたくさんの呼び方がありました。いずれも宗派によって異なるようです。呼び方だけがすべてではないですが、菩提寺のご住職は大切なご先祖様を供養してくださる方ですので、ご自身の宗派に合わせた呼び方で失礼のないようにしましょう。
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