こだわりを詰め込んだおしゃれなお墓が作りたいと、 デザイン墓石が建てられるケースが近頃は増え始めています。
しかし、周りの目が気になったり、日本の伝統を守るべきかどうか悩んでいる方も少なくありません。
この記事では、デザイン墓石とは何か、おしゃれでかっこいいお墓は建てても良いのか、建てる際の注意点などについて詳しく紹介します。
<かっこいいおしゃれなお墓は建てられる?>
かっこよくておしゃれなお墓は、条件によっては思い通りのお墓が建てられない可能性もあるため、まずは問題点も含めてしっかりと把握しておきましょう。
-日本の伝統にこだわる必要はない
結論から言うと、かっこいいおしゃれなお墓を建てるかどうかは個人の自由です。
どのような形で故人を弔いたいのか、どのようなお墓に入りたいのかなど、死生観に明確な正解はありません。
自身や家族が納得しているのであれば、日本の伝統にこだわらず、自由なデザインの墓石を建てましょう。
周りがそうだからという固定概念は持たず、まずはどのようなお墓を建てたいのか考えてみることをおすすめします。
そこから実現可能なのかをじっくりと考えて、納得のいくお墓を建てることが大切です。
-寺院墓地や公営霊園では自由に選べない場合もある
どのようなデザインのお墓を建てるかは個人の自由です。しかし、寺院墓地や光栄霊園の場合、 決まった形・デザインのお墓しか建てられない場合があります。
伝統を重んじていたり、敷地面積の都合など、さまざまな理由があるため、寺院や公共霊園でお墓を建てる際は事前に条件を確認しておきましょう。
また、石材店を自由に選べないケースもあるため、デザイン以外の自由度についても調べておくことが大切です。
思い通りのお墓が建てられない場合は、 他に自由な墓地が建てられる場所がないか探してみることをおすすめします。
寺院や霊園が異なればお墓に関する考え方も異なるため、考えや思いがマッチする墓所を選びましょう。
-景観が理由で高さに制限がかかる場合がある
墓地によっては、周りの景観を守るために高さ制限をかけている場合があります。
高さ制限があるとデザイン性の自由度が狭まってしまうため、イメージ通りのお墓が建てられない可能性があります。
したがって、お墓の形や色だけでなく、どの程度の高さになるのかも想定してデザインを考えるとよいでしょう。
お墓を建てる際は条件を守ることも重要になるため、墓所の条件とデザインが当てはまるかどうか事前に把握しておくとスムーズです。
デザインだけでなく場所にもこだわりたい場合は、場所の条件に合わせた範囲でデザインを考えることも検討しましょう。
また、どの範囲までなら妥協できるのか考えておくと調節もしやすくなります。
<デザイン墓石とは>
デザイン墓石とは、和型や洋型にこだわらず自由な発想で建てられるお墓を指します。
デザイン墓石といってもさまざまな種類のお墓があるため、どういった特徴やタイプがあるのかなどを把握しておくことが大切です。
-デザインによって石の耐久性が変わる
自由なお墓が建てられるデザイン墓石ですが、デザインによって石の耐久性が変わってしまう点に注意が必要です。
あまりにも細かい装飾や支える箇所の少ない墓石では、強風や地震などに耐えられなくなってしまう可能性があります。
せっかくこだわって作ったお墓が、耐久力不足で壊れてしまっては意味がありません。
どのようなデザインにすれば、壊れにくくイメージに近いお墓にできるのか石材店と相談しておくようにしましょう。
お墓をどれだけ長持ちさせたいのかも含めて話を通しておくと、耐用年数も考えたデザインを提案してもらえます。
また、耐久性が低すぎると墓所に建てるのは危険だと判断される場合もあるため、耐久性の条件について墓所の管理者に確認を取るようにしましょう。
-オーダーメイドと既製品の2タイプがある
デザイン墓石には、完全オリジナルで作ってもらうオーダーメイドと、すでにあるデザインの中から選ぶ既製品の2つのタイプがあります。
オーダーメイドの場合は、石材店が対応できる範囲でさまざまなデザインを設計してもらうことが可能です。
既製品の場合は石材店がいくつか用意しているデザイン墓石の中から、好きなデザイン墓石を選ぶことになるため、 デザインが石材店に左右される点に注意してください。
また、費用については最初から作ってもらうオーダーメイドの方が高額になりやすいため、予算内でどこまでこだわれるかを判断することが重要です。
まずは既製品を見せてもらい気に入るものがあるか探したり、オーダーメイドで作るデザインの参考にするとよいでしょう。
-限られた石材店にオーダーする必要がある
デザイン墓の需要は高まっていますが、対応している石材店はあまり多くありません。
したがって、デザイン墓をオーダーする際は限定された石材店の中からどこに依頼するのか選ぶ必要があります。
地域によって石材店の幅が狭まったり、オーダーメイドが依頼できる石材店が見つからない可能性もあります。
一方、オンライン対応している店舗もあるため、さまざまな石材店を探して予算に合わせたイメージ通りのお墓を建ててくれる店を探しましょう。
<デザイン墓石のデザイン例>
ここでは、デザイン墓石のデザイン例を3つ紹介します。
-強化ガラスで作るお墓
デザイン墓石には、強化ガラスを使って作られるタイプのものがあります。
光を通す色ガラスにして活用するデザインも人気で、円形や月形などに型取って見た目もおしゃれなお墓にすることが可能です。
お墓全体をガラスで作るようなパターンもありますが、石で作られたものに比べると耐久度が下がってしまう点にはご注意ください。
強度も考える場合はお墓の名前を掘る棹石の部分に強化ガラスを使うなど、部分的なアクセントとして使うのがおすすめです。
石材を使って作られるイメージの強いお墓ですが、異なる素材を使って工夫を凝らせるのも、デザイン墓の魅力といえるでしょう。
-個人の人となりをモチーフにした形のお墓
個人墓で人気のデザインのひとつが、個人の人となりをモチーフにした形のお墓です。
例えば、読書が好きな人であれば本の形にしたり、音楽が好きな場合はピアノの形にしたりなどのデザインがあります。
家族や友人にこういう人だったと懐かしんでもらえたり、明るくお参りをしたりしてほしいとの思いを込め、ご本人のお墓として検討する方も珍しくありません。
人となりを表現するお墓はオリジナリティ溢れるデザインになることが多く、おしゃれやかっこよさの他に、ユニークさを出したいという方にも向いています。
石材店に依頼する際は耐久面も含めて、モチーフにした形にできるかどうか相談してみてください。独自性の高いデザイン墓となるため、オーダーメイドでの注文になります。
-現代アートを取り入れたお墓
現代アートを取り入れたデザイン墓石は、伝統的な墓石の形にとらわれない、自由で個性的な表現が可能です。
アーティストの作品をモチーフにしたものや抽象的な形状、カラフルな色彩を用いたデザインなど、多彩なバリエーションが考えられます。
現代アートを取り入れることで、故人の趣味や価値観を反映させ、訪れる人々に感動や癒しを提供する空間を作り出すことができます。
アートを取り入れたお墓作りでは、故人が生前愛したアート作品や、精神を表現するアイテムを墓石デザインに取り込むことが一般的です。
幾何学的な形状を基調としたモダンアートや、ポップアートのようなポジティブでカラフルなデザインも選択肢としてあります。
<デザイン墓石の費用>
デザイン墓石は、故人の個性や家族の想いを形にしたオリジナリティ豊かな墓石です。伝統的な和型や洋型の墓石とは一線を画し、個別のデザインや特別な加工が施されています。
そのため、費用も多岐にわたり、様々な要素が影響します。ここでは、デザイン墓石の費用について、相場と費用を決める要素について詳しく解説します。
-デザイン墓石の費用相場
デザイン墓石の費用は、デザインの複雑さや使用する材料、加工技術で変動します。
一般的な相場としては、セミオーダーのデザイン墓石は150万~200万円程度、完全オリジナルデザインの場合は250万円以上とされています。
これには、石材の選定、デザインの打ち合わせ、彫刻や加工、建立までの一連の工程が含まれます。また、墓地の永代使用料も200万~300万円程で、これも予算に含める必要があります。
-費用額を決める要素
デザイン墓石の費用を決める要素は多岐にわたります。石材の種類や品質が大きな要素であり、高品質な石材や希少価値のある石材は価格が高くなります。
次に、デザインの複雑さも費用に強く影響する要素です。
細かい彫刻や複雑な形状は、加工の手間と技術を要するため費用が上がります。
また、墓石を建てる場所によっても建立費用が変動します。遠方の霊園や難しい地形の場所は、建立費用が高くなる可能性があります。
-基本相場は和型・洋型とあまり変わらない
和型や洋型でも、使用する石材やデザイン、加工の内容によって価格は変動します。
デザイン墓石が高価に感じられるのは、オリジナリティを追求することからくる特別なデザインや加工、特殊な材料使用などが要因です。
したがって、シンプルなデザイン墓石であれば、和型や洋型の墓はそれほど価格は変わらない場合もあります。
<デザイン墓石を建てる際の注意点>
デザイン墓石を選ぶ際は、個性を表現しつつも故人を偲ぶ場としての格式を保つことが大切です。
デザインの自由度が高い一方で、墓地や霊園の規定、将来の維持管理、コストなど、多くのポイントを考慮する必要があります。
ここでは、デザイン墓石を選ぶ際の注意点を詳しく解説します。
-墓地や霊園がデザイン墓石に対応しているかどうか
デザイン墓石を設置する前に、墓地や霊園が特定のデザインや材質に対応しているか確認が必要です。一部の霊園では、形状やサイズ、材質に制限がある場合があります。
地域や宗教によっては、伝統的な墓石の形状を守ることが求められることもあります。
事前に墓地や霊園の規定をしっかりと確認し、設置許可を得ることが大切です。
-お墓が1代限りなのか引き継いでいくのか検討する
お墓の形状やデザインを選ぶ際、将来的なプランを考慮することも重要です。
一代限りの墓なのか、将来的に子孫が引き継いでいくのかによって、デザインやサイズ、材質を選ぶポイントが変わってきます。
将来的に墓を引き継ぐことを考えるなら、時間が経っても古さを感じさせない普遍的なデザインや、維持管理がしやすい材質を選ぶと良いでしょう。
-建てられるデザイン墓石の幅が広い石材店を探す
デザイン墓石を選ぶ際、多くのオプションから選べる石材店を選ぶこともポイントです。
石材店によっては、オリジナルデザインの墓石を作成してくれるところもあります。
また、耐久性や風化に強い石材、手入れがしやすい石材など、多種多様な選択肢から、故人を偲ぶお墓を選ぶことができます。
石材店選びでは、実績や口コミも参考にし、信頼できる店舗を選ぶことが大切です。
<まとめ>
かっこいいおしゃれなお墓を建てることは、故人を偲び、遺族が心安らぐ場所を作る素晴らしい方法です。
デザイン墓石は、伝統的な墓石の枠を超え、個性やアートを表現するスペースを提供します。
しかし、その自由度の高さゆえに選択肢が多く、どのように進めていけば良いか迷う方も多いでしょう。デザインの選定、材料の耐久性、コスト、設置場所の規制など、多くのポイントを把握し計画的に進めることが大切です。
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