しかし、その際に墓地の管理者側が決めた石材店でお墓を作ってほしいとお願いされることがあるのをご存知ですか?
このシステムを「指定石材店制度」と言い、現在は寺院墓地や霊園の多くに導入されているのです。今回はお墓を建てるなら知っておきたい、指定石材店制度とはどのようなものかをご紹介します。
目次
「指定石材店制度」ってなに?
指定石材店制度は、一言で表せば墓所を購入した際に墓地や霊園から指定された石材店に依頼してお墓を造らなければならない制度のこと。
指定石材店の数は墓地や霊園の規模によって異なりますが、中には20社以上に及ぶこともあります。
特に民間霊園では、そのほとんどが指定石材店制度を採用しているため、もし希望する石材店がある場合は注意が必要なのです。
指定石材店制度を導入しているメリット
・石材店とのトラブルを防げる
一時期、建てっぱなしでアフターケアなどを行わない、にわかづくりでお墓の耐久性に問題がある低品質なお墓を建てるなど、心無い業者が横行した時期がありました。
墓地や霊園を利用する方が、このようなお墓に関するトラブルに見舞われないよう、指定石材店を利用することで、安心してお墓を建立することができるのです。
・お墓の管理がしやすい
霊園では景観を維持するためお墓の建立に規定を設けていることがあります。
指定石材店にお墓の建立を全てお願いすることで、工事の際に規定を徹底しやすくなるのです。
また、お墓に傷がついたり汚れたりと、メンテナンスが必要になった際でもすぐに石材店と連絡がとれるため、早急な対応が望めるのもメリットの一つです。
指定石材店制度がある墓地にお墓を建立する際の注意点
霊園などの見学の際に、前もって指定する石材店を伝えておかずに、仮契約を結んだり申込みをしたりすると、自動的に石材店が振り分けられるケースがあります。
そうなると、後から他の石材店に変更できないこともあるため注意が必要なのです。
これを防ぐには、見学の前に希望している石材店がその墓地に入っているかどうかを確認しておくことが大切。
事前に電話で問い合わせをしたり、HPを確認したりするなど石材店の下調べを行いましょう。
お墓づくりを依頼したいの石材店を見つけておくことが、墓地や霊園とのトラブル予防につながります。
一生に一度の大きな買い物だからこそ、自分の目で見て信頼のできる石材店を選びたいですね。
<まとめ>
現在多くの寺院墓地や霊園で採用されている指定石材店制度は、メリットだけでなくデメリットもあります。
後から石材店が変更できなかったという事態にならないためにも、指定石材店制度について知り、納得のいく環境でお墓を建てましょう。
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