こんにちは。営業部の秋山です。
宗旨宗派を問わない、おおさきさくら花陵では様々なご供養方法をお考えの方が多いのですが、いわゆる「無宗派」をご選択される方の割合が多い状況です。
その中でも「戒名」について迷われる方が多いように感じますので、今回は戒名の意味についてお話いたします。
戒名について
仏式でご供養をされる方は「戒名」(浄土真宗では法名)を菩提寺のご住職からいただくことになります。
戒名や法名、法号など宗派によって呼び方は違いますが、戒名の「戒」という字は「戒律」という意味の五戒があります。
【五戒】
1.殺生をしない
2.他人のものを盗まない
3.邪淫をしてはならない
4.嘘をついてはいけない
5.お酒を飲んではならない
仏さまの弟子になった証でもある戒名ですが、信仰の深さや菩提寺への尽力、社会への貢献などを表すこともあります。
戒名の構成について
例えば曹洞宗において男性の場合「〇〇院△△□□居士」というような名前をいただくとします。一般的にそれら全部を戒名と思われる方が多いと思いますが、戒名は□□の部分でその他はそれぞれで構成されています。
【院号、院殿号】〇〇院
【道号(阿号、誉号、釈号、日号)】△△
【戒名】□□
【位号】居士
有名人の戒名(法名)
私は職業柄、様々な方の戒名(法名)を目にすることが多いため、どのような趣味、人柄、職業だったのかがわかってくるようになってきました。
ご家族やご親戚などの戒名(法名)しか目にする機会が少ないかと思いますので、好きな歴史上の人物ランキング上位の方々を調べてみました。
①惣見院殿贈大相国一品泰巖尊儀(織田信長)
②国泰祐松院殿霊山俊龍大居士(豊臣秀吉)
③東照大権現安国院殿徳蓮社崇誉道和大居士(徳川家康)
④瑞巌寺殿貞山禅利大居士(伊達政宗)
⑤捐館通山源公大居士(源義経)
⑥大観院独立自尊居士(福沢諭吉)
⑦鳳岳院殿輝雲道琇大禅定門、輝雲道琇禅定門、秀岳院宗光禅定門、前日州条鉄光秀居士、長存寺殿明窓玄智大禅定門(明智光秀)
⑧大光院殿月山傳心(真田幸村)
<まとめ>
本来、仏様の弟子になった証として授かる戒名(法名)ですが、時代の移ろいと共に少しずつ考え方も変化しているようです。檀家にはなりたくないが戒名(法名)はもらいたい、戒名(法名)はもらうが墓石には彫刻しない、など様々な考え方やご供養の方法を選択することができる時代になってきました。
無宗派だと選択の幅が広まる分、様々なことを自分たちで決める必要があります。ご家族との話し合いを経て供養方法以外でも考え方を共有できる機会でもあります。
話し合いができずにお別れを迎えてしまった方の中には「どうして欲しかったのかな…少しでも聞いておけばよかった」と後悔されている方もいらっしゃいました。
明るい話ではないのかもしれませんが、無宗派の方々は特に事前にご家族で話し合いされることをお勧めします。
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