お墓ができるまでは早くても1か月~3か月とそれなりの期間がかかります。
そのため、亡くなった方のためにお墓を建てる場合は火葬した遺骨を自宅などで保管する必要があります。
しかし、遺骨を自宅で保管しても本当に問題がないか心配に思う方もいるでしょう。
遺骨を自宅で保管しても問題がない理由と、その注意点についてご紹介します。
遺骨は自宅に「埋葬」しなければ保管ができる
亡くなった方を火葬したあと、そのままお墓に埋葬する場合や四十九日などに合わせて納骨をする場合など、その宗教や地域によって違いがあります。
たとえば、火葬後にそのまま埋葬したいと考えていても、お墓を建てている最中であれば遺骨を納めることはできませんよね。
実は、必ず遺骨をお墓に入れなければならないという法律はありません。
法律で禁止されているのは、許可されていない場所に埋葬してしまうこと。
そのため、たとえば亡くなった方とどうしても離れがたいとの気持ちがあれば、納骨をせずに自宅保管することもできます。
つまり、残されたご遺族の方々が納得できる方法で、亡くなった方の遺骨の保管場所を決めて良いのです。
遺骨を自宅で保管するにはどうしたらいい?
遺骨は、一軒家であれば「仏間」で保管することが最も一般的とされています。
しかし、マンションやアパートなどは仏間がないため、リビングや寝室に遺骨を置くスペースを作っていらっしゃる方が多くなってきました。
たとえば小さめの本棚を用意し、そこをお仏壇に見立てて供養のためのスペースを作っている方もいます。
必ず家の中のここでなければならない、という決まりはないため、ご遺族の生活スペースの中でゆとりのある場所に遺骨を保管しましょう。
遺骨の保管方法は?
遺骨を保管する場所の湿度や温度も気にかける必要があります。
火葬した遺骨は骨壺に収められていますが、実は遺骨は湿気にとても弱く、そのまま骨壺に入った状態だと2年から3年ほどでカビが生えてきてしまうのです。
そのため、骨壺を置く場所は寒暖の差があまりない場所が理想的。
また、湿気が骨壺の中に留まらないよう直射日光の当たらない風通しの良い場所に保管しましょう。
湿気が多く結露になりやすい水回り周辺、押入れなどには保管しない方が良いでしょう。
戸棚付きの小さめの本棚やクローゼットなどにスペースを作れば、カビの繁殖を抑えることができます。
カビの増殖を完全に防ぐためには遺骨に酸素が触れない環境にすること。
そのため、食品を真空パックできるマシンを使って、パウダー状にした遺骨をパックにするのが、長期間保管していてもカビを繁殖させないベストな方法です。
<まとめ>
お墓ができるまで、遺骨を自宅保管する場合はカビが生えないよう保管場所に気を付けましょう。
また、必ず遺骨をお墓に埋葬しなければならないという決まりもないため、お墓を建てた上で、ご遺族の気持ちの整理がつくまで自宅で保管するのも良いでしょう。
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