こんにちは。総務課の佐藤です。
当社がある涌谷町は城下町で歴史がある有名スポットがあります。
そのようなスポットには、やはり歴史ある石碑があり、情緒豊かな風情を醸し出しています。また、涌谷町は短歌や俳句を詠まれる方々が多く、石に歌を刻み、建立することが少なくありません。
今回は、その中から当社周辺の黄金山産金遺跡と黄金山神社を紹介します。
■黄金山産金遺跡
涌谷は、日本で初めて金を産出し、奈良・東大寺の仏像に使用されました。
天平21年の春(奈良時代)大仏鋳造は完成に近づいていたのですが銅造の仏体を鍍金する肝心の金が足らず完成が危ぶまれていました。
そこへ、涌谷から日本で初めて産出した砂金を陸奥守百済王敬福によって献上され、この砂金によって大仏は無事完成したのです。
このことは、国内初の産金慶事として祝福され、聖武天皇は、年号を「天平」から「天平感宝」へと改めた切欠となりました。大判家持は初産金を祝して歌を詠み、万葉集に残し、境内には井内石で万葉歌碑が建立されていて解説もあります。
■延喜式内 黄金山神社
黄金山の産金を今日に伝えている神社です。
境内には、天平の仏堂跡をはじめ、今日なお砂金が採れる沢、日本黄金始出地碑があり、国史跡「黄金山産金遺跡」の中心地となっています。現在は、金運アップにご利益がある「黄金山神社」として、パワースポットとして金運祈願に来る人が大勢いらっしゃるそうです。帰りに、砂金採り体験ができますので、是非体験をしてみてはいかがでしょうか。
<まとめ>
黄金の鳥居から神社までの参道を歩いていくと、自然石や井内石で造られた万葉歌碑や句碑、モニュメントがたくさんあります。中でも自然石を2つに割、切削した面を研磨して片面に天平の仏像3体を彫刻してあり、もう片面に映しだすという 神秘的です。
これから暖かくなりますので、桜の花を見ながら黄金山神社・黄金山産金遺跡を散策してみて下さいね。
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