こんにちは。店長の佐藤です。
以前に何度かこのブログで、「お墓に彫刻する文字」をご紹介してきました。今回は「文字を彫刻しないお墓」をご紹介したいと思います。
お墓に文字を彫刻することが当たり前ではなくなってきています
最初にご紹介したピンクの可愛らしいお墓は先月末に完成したばかりです。驚いたのは完成した翌日に、このお墓を見た方から「今、目の前でピンクのお墓を見ていて、こういうお墓を建てたいんだけど」というご相談の電話が入ったことです。文字を彫刻しないお墓はまだ一般的ではありません。しかしこれからお墓を建てたい方の中には、こういうスタイルを望んでいるお客様がたくさんいることを実感しました。
なぜお墓には文字を彫刻するのでしょう?
考え方や由来は諸説様々ありますが、私は「大切なもの」を刻むことで先祖や故人への「思い」や子孫への「教え」を残していくことが大きな役割かと思います。「〇〇家」も「南無阿弥陀仏」も「ありがとう」なども、すべて「大切」な「メッセ-ジ」です。そこでふと思うのは、「メッセ-ジ」は文字や言葉ではなくてもいいのではないか、ということです。
「文字」を刻まないことは「メッセ-ジ」がないことなのでしょうか?
私たち石材店は多くのお墓の建立をお手伝いします。そしてお客様とお話しをしている時に、つい「彫刻したい文字はありますか?」と聞いてしまいます。お客様からの回答にはすべて気持ちがこもっています。文字を刻む方にはその文字にこめたメッセ-ジが、文字を刻まない方には文字を刻まないことでのメッセ-ジがあります。
<まとめ>
形は様々ですが、お墓には必ずメッセ-ジがあります。文字だけがメッセ-ジであるとは限りません。そもそも「大切」な「思い」を「伝えたい」と思わない人は、きっとお墓を建てることもないのではないでしょうか。
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