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墓石セット価格の目安は?オプションや購入までの流れも解説!

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お墓は一生のうちに何度も購入するものではないため、選び方や購入方法がよくわからない方は多いのではないでしょうか。
墓石セットの内容をよく知らずに購入してしまうと、区画に合わなかったり、想像と違う仕上がりになってしまったりする恐れがあります。
この記事では墓石購入時に知っておくべき基礎知識や選び方を解説します。
失敗のないお墓選びのために、ぜひ参考にしてください。

<墓石セットとは?>


墓石セットとは、お墓の建立において必要な墓石・標・外柵などが全て1セットになっているものを指します。
あらかじめ墓地や霊園の規格にあったお墓を販売店がセットで提供してくれるため、知識がない人でも購入しやすいのがメリットです。
ここでは墓石セットに含まれるものと、墓石セット以外にかかる費用について解説します。

-墓石セットに含まれるもの

一般的な墓石セットには、墓石・外柵・彫刻代・消費税などが含まれています。
セットによっては、墓標や五輪塔が含まれる場合もあり、販売店によって様々です。
スタンダードなお墓を希望される方は墓石セットをそのまま購入すれば、霊園にも馴染むデザインで問題ないでしょう。
デザインや彫刻にこだわりたい方は、デザインを選べるタイプの墓石セットやオプションサービスを検討するのも可能です。

-墓石セット以外にかかる費用

墓石セットはあくまでも墓石と最低限の付属品がセットとなるため、墓地での土地代(永年使用料)や工事費用は含まれていません。
土地代は正確には土地自体ではなく、永代使用権を買うことになり、相場は35万〜130万円です。
工事費用では、基礎工事・据付工事・耐震施工・運搬費などが発生し、工事の内容によって費用は上下します。
耐震強度をどこまでこだわるか、お墓の立地によって特別な機材が必要にならないかなど、気になる点があれば事前に相談しておくと安心です。
また、こだわりの装飾品や彫刻を追加したい場合は、見積もり時に相談しましょう。

<墓石セット価格の目安>

墓石セットは、60万〜120万円が相場といわれています。
ただ、こちらは一部であり、墓石に使用する石の種類や産地、墓石自体の大きさによって大きく変わるため注意が必要です。
さらに、墓石の加工やデザインなどにこだわった場合も、価格は高くなります。
安価なセットでは、墓石は外国産、デザインは一般的なシンプルなもので一式を揃えています。
一区画の面積がせまい都市部で、こだわりがない方、費用を抑えたい方は安価なセットを選択しても十分でしょう。
シンプルな墓石ではなく、墓石の種類やデザインに少しこだわりたい場合は、一段階上のセットにしましょう。
一番安価なセットよりも、デザインや墓石の種類が選べるようになります。
また、デザインはそのままで墓石を大きくする場合も、大きさに準じて価格が高くなるため、セット価格も上がります。
さらにこだわって、自分好みの墓石を用意したい場合は、セットでもかなり高額になる点は覚悟しておきましょう。
墓石は国産の最高級品、付属品も付けたいと要望を多くする分、価格も上がります。
ただ、高額なセットには保証サービスや耐震工事が付帯されている場合もあり、長期的に考えると、安心感が得られる点はポイントです。

墓石セットの価格は3段階を目安にするとよいでしょう。
一般的に50万円前後、90万円前後、120万円前後の3つの価格帯に分けられます。
この章では、それぞれの価格帯でどのような違いがあるか解説します。

-50万円前後

一番低い価格帯は50万円前後で必要最低限のセット内容です。
小さめでシンプルなデザインの墓石ですが、一式揃っているのでこの価格帯でも十分です。
一区画の面積がせまい都市部での利用が多く、このサイズのお墓でも見劣りすることはありません。
デザインにこだわりがなく、費用を抑えたい方は、50万円前後の墓石セットでよいでしょう。

-90万円前後

スタンダードなタイプから少しデザイン性のあるものまで選べます。
墓石を選んだり、デザインを選んだりと、目立ちすぎない程度に個性を出せる価格帯です。
50万円前後のものとほぼ同じセット内容で、サイズを大きくする場合もあります。
シンプルすぎないのを好む方は、この価格帯で大きさやデザインを工夫するとよいでしょう。

-120万円前後

高価格帯の墓石セットは、高級感があるタイプのお墓です。
墓石の選択肢が国産に広がったり、付属品をつけられたりと、セレクトの幅が広がります。
個性を出しすぎると、墓地内で自分のお墓だけ目立つという事態になりかねないので、気を付けましょう。
オプションはデザインだけではなく、保証サービスや耐震工事が付帯される場合もあります。

<墓石セットのオプション>

墓石セットは必要最低限のセットになっているため、オプションとして追加する付属品やサービスがあります。
セットに含まれていないものを知っておくと、あとで足りなくて困ることがありません。
この章では、一般的な墓石セットには含まれず、追加で検討が必要なものを解説します。

-付属品

一般的にオプションとなる付属品に、卒塔婆立て(1万円~10万円)や灯籠(4万円~20万円)・物置台(3万円~6万円)・墓標(4万円~25万円)などがあります。
業者やサービスによっては一部がセットに含まれる場合もあるので、事前に確認しましょう。
またオプションをつけても、現地に置き場がないと設置できません。
区画や墓石のサイズもあわせて確認しておくとよいでしょう。
お墓はシンプルなのに付属品が目立ちすぎるなど違和感が起きないよう、全体のバランスを考えるのも大切です。

-墓石の種類と産地

オプションで墓石の種類や産地を選べます。
墓石というと灰色か黒色のどちらかで、それ以外に何を選ぶの?と思う方もいるでしょう。
同じように見える灰色の石でも、吸水性や固さなどが違い、劣化速度が異なります。
似ている石でも外国産の墓石は安く、国産の石は高い傾向があります。
高いからよくて安いから悪いとも言い切れませんが、時間が経つにつれて劣化具合が異なりますので、業者によく聞いて選びましょう。

-石材の使用量・広さ

広い区画にあわせてサイズを大きくすると、石材の使用量が増えるため、オプション料金が発生する場合があります。
都市部は区画がせまく小さいお墓が密集し、市街地は区画が広く大きいお墓が建っている傾向です。
同じお墓ですが、大きさが違えば石の量も増え、付属品を追加することもあります。
そのため、広くて大きいお墓はセット価格にプラス料金が発生します。
さらに高い種類の石を選ぶと、使用量が多い分プラス幅も大きくなりますので、注意してください。

-彫刻

シンプルな彫刻は墓石セットに含まれているケースが多いのですが、オプションで家紋やイラストの彫刻を入れるサービスもあります。
先祖代々の墓として建てる場合は家紋をいれる方もいらっしゃいます。
また近年では花を彫刻したり、漢字一文字を大きく入れたりするお墓も人気です。
多くの場合は、業者で複数のサンプルがあり、選択した文字や柄をいれられるサービスがあります。
気になる方はそのようなサービスがあるか、事前に確認しておくとよいでしょう。

-追加工事

外柵や耐震工事の追加、現場の状況によって別途工事車両の手配が必要になるとオプション費用がかかる場合があります。
例えば耐震強度を上げたいといった希望や、斜面での工事などの立地に特徴がある場合は追加工事となる可能性があるため、早めに確認しましょう。
また、駐車場から設置場所までの距離や工事車両が通れるかどうかによって石材を運ぶ方法も変わるため、事前に立地場所がわかる資料を提示して懸念事項を確認しておくのが大切です。

<墓石セットを購入できる場所>

人生で墓石の購入経験がある方は少ないのではないでしょうか。
日常生活の中で、お墓を売っている様子もなかなか見る機会はありません。
墓石セットの主な販売場所には、以下の4つがあります。
● 霊園
● 石材店
● カタログ
● インターネット販売
ここでは、それぞれの特徴を紹介します。

-霊園

霊園では、土地と墓石をセット価格で販売しています。
お墓をどこに建てるか考えるときに、選択肢として霊園を挙げる方も多いでしょう。
霊園では指定の石材店があり、そこで販売される墓石セットを購入します。
その霊園内のお墓はみな同じ石材店のものなので、まわりのお墓から完成を想像して決められます。

-石材店

石材店では墓石セットを販売し、墓地を紹介してくれるサービスもあります。
理想のお墓やこだわりがある方は、石材店で対応可能か確認してから購入するとよいでしょう。
お墓を建てる場所が決まっている場合は、そこに建てられるか相談し、決まっていない場合は提携先の墓地などを紹介してもらえる店もあります。
アフターフォローが充実しているのもメリットです。

-カタログ

墓石販売のカタログで墓石セットを掲載しています。
現物を見たくても、事情があり見に行けない場合はカタログの中から選ぶ方法もあります。
実物を見ない場合、想像と違ったなどのデメリットはありますが、費用を抑えられたり、定額プランがあったりします。

-インターネット販売

インターネットでも墓石セットを販売しています。
価格帯ごとに墓石セットが見やすく表示されていたり、セミオーダータイプがあったりと、選択肢の幅も広いです。
施工期間や手順の説明ページも掲載されているので、流れが分かりやすいです。
カタログと同じく、実物を見ないので、大きさや材質が完成までわからないといったデメリットがあります。

<お墓の種類・構造>

以下の通り、3種類の墓石デザインがあります。
・和型
・洋型
・デザイン型
それぞれの特徴や注意点、向いている方も紹介します。

-和型

お墓といってまず頭に浮かぶのは、土台の上に縦長の石がのっていて、正面に文字が彫刻されているお墓ではないでしょうか。
これが和型のお墓で、圧倒的に数が多く、はやりにも左右されない昔ながらの伝統的なデザインです。
基本の型を好む人におすすめで、個性的な彫刻やデザインを追加するのが難しい型です。

-洋型

洋型は決まった型はなく、自由度が高いお墓です。
和型に比べると、背が低く横長の石がのっているイメージがある方も多いのではないでしょうか。
彫刻や装飾も自由度が高く、花の装飾を入れたり、色付きの石を使ったりする方もいます。
伝統的な型ではないので、このタイプのお墓を受け入れにくい方もいるため、洋型を検討する場合は自分ひとりで決めずに、家族や親戚にも相談するのがよいでしょう。

-デザイン型

洋型よりもさらに自由度が高い特徴があります。
石以外の素材を使う場合や、四角以外の楕円形やピアノ型などがあり、目立ったデザインにできます。
個性的なお墓を建てたい人に向いていますが、周囲の理解を得てから建立するのが大切です。
周りのお墓との兼ね合いで、特別に目立ってしまうと、お参りする親族に迷惑をかけてしまう恐れがあります。

<お墓選びから購入までの流れ>

一言でお墓といっても、種類や材質など選ぶ項目がたくさんあります。
どのようにお墓を選び、購入し、完成するのか流れを解説します。
大きな流れは、以下の通りです。
資料請求→お墓の現地確認→見積もり依頼→契約→工事→完成・支払
ステップごとに解説していきます。

-資料請求

まずは資料請求をして、カタログからどのようなお墓がよいか考えます。
和型がいいか洋型がいいか、石材はどのタイプがいいのか、値段はどのくらいを想定しておくかなど決めておきましょう。
彫刻する文字や、追加したい項目があればリストアップしておくと、あとで役立ちます。
お墓を建てるときは、将来管理する人のことも考えて家族や親族に相談しながら決めるのも大切です。

-お墓の現地確認

希望のお墓の大枠が決まったら、現地にてお墓のデザインや素材を確認します。
実物を見ると、想像と違う場合や他のものが良く感じることもあるので、できる限り現地で確認するのがおすすめです。
サイズや立地の打合せもできますし、追加事項や不安要素がある場合には、この時点で業者に相談しましょう。

-見積もり依頼

現地での確認ができたら、要望にあわせたお墓の見積もりを依頼します。
大きさや石のタイプ、彫刻などによって費用が変わるため、細かく確認する必要があります。
また工事費用が含まれるかどうかや、メンテナンスのサービスがつくのかどうかも確認しておくと安心です。
完成後、予想外の費用が発生する事がないように、事前にしっかり確認しておきましょう。

-契約

見積もり内容を確認し、問題なければ契約を結びます。
契約書の内容に相違がないかしっかり確認してから、サインしましょう。
業者と顔をあわせて契約書を結ぶ場合もあれば、郵送のやり取りで手続きができるパターンもあります。
契約してしまうと内容を変更するのは難しいので、少しでも疑問に思う点があれば、契約前に確認するのが重要です。

-工事

契約内容に沿って工事をします。
注文した内容の石材を削り、彫刻をいれ、設置場所に設置工事をします。
重機をいれて基礎工事をしたり、耐震工事をしたりと、数カ月かけて工事をおこないます。
お墓の設置が終わったら、工事に問題ないか点検項目をチェックして、全てのチェックが通ったら出来上がりです。

-完成・支払

現場で業者と依頼者が立会いのもと、出来上がったお墓を確認します。
お墓に問題なければ支払いをして引き渡しです。
契約に保証プランやアフターサービスがついていれば、保証書などを受け取ります。
万が一、契約内容と異なる仕上がりになっていたり、気になる点が見つかったりした場合は、引渡し前に確認して解決しましょう。

<まとめ>

墓石や彫刻などがセットになった墓石セットは、購入経験や知識がない方でも分かりやすくお墓を購入する方法です。
セット内容に何が含まれるのか、オプションサービスで何をつけられるのか、事前にしっかり確認する必要があります。
セットになっていても、お墓の型や石の素材・彫刻・デザインなど選択肢は幅広いので、親族で話し合って購入するのが大事です。
佐藤石材工業では様々なタイプの墓石を取り揃えています。
どんなお墓がいいのか悩んだり、どこで購入したらいいかわからなかったりと、不安なことがあればお気軽にお問い合わせください。

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