こんにちは。営業部の秋山です。
世界には様々な墓地があり、大阪の百舌鳥・古市古墳群やピラミッド、タージマハルなど世界遺産に登録されているものもたくさんあります。
今回は世界の様々な墓地の中でスウェーデンの「スクーグスシュルコゴーデン」についてお話いたします。
スクーグスシュルコゴーデンとは
スウェーデン語でスコーグスは森、シュルコゴーデンは墓地、つまり森の墓地という意味です。近代建築の共同墓地という世界遺産の中でも珍しい墓地です。
スウェーデンの首都ストックホルムで1915年に新しく墓地を建設するにあたり国際コンペが行われました。そこで選出されたのがスウェーデンの建築家、エリック・グンナル・アスプルンドとシーグド・レーベンツの共同設計案です。
スウェーデンでは、人は死後に森に還ると考えられているため、美しい森林に囲まれた土地に墓地を設け、その地形を活かした自然豊かな森とお墓や施設が共存しているデザインになったのです。
1917年から建築がスタートして、1940年までの間に少しずつ工事が進められていき、今もなお改築が少しずつ行われています。
お墓の数は約12万を超え、ストックホルムで暮らす多くの方々がこの森に埋葬されてきました。
墓地と施設の融合性の高さ
ただ単純に広大な土地にお墓が並んでいるわけではなく、まるで一つの芸術品のような卓越したデザインの施設が数多く並んでいます。
今も古さを感じさせない時代を超えた美しさは高く評価され、現在日本でも増えている公園風の霊園など世界中の墓地のデザインに多大な影響を与えました。
丘の中腹で撒かれる遺灰は風に乗って自然に還る仕組みになっているなど、その墓地全体が一つの大きなお墓と考えられているのです。
遺族への繊細な配慮
土地の美しさだけでなく、利用する遺族への繊細な配慮も世界遺産に認定された理由の一つです。葬儀が多いときでも他の遺族たちが顔を合わせることのないように、待合室から火葬場、礼拝堂にかけては一方向に向かって進むようになっています。
また大礼拝堂の中は棺を中心に、椅子が円形に設置された劇場のような室内になっていて、参列者全員で棺を囲み故人とのお別れを行えるようになっており、遺族の心情も大切にしている設計です。
<まとめ>
世界遺産のタージマハルについてもご紹介しています!
スコーグスシュルコゴーデンは、旅行ツアーも用意されている有名な観光スポットです。すべて見て回るには数時間必要な広大な土地は、不思議な空間でパワースポットとしても人気の高い墓地です。日本とはまた違った世界の墓地について色々と調べてみても良いかもしれません。
しっかりとホームページも整備されているので、さらにくわしく知りたい方はぜひ見てみてくださいね。
https://skogskyrkogarden.stockholm.se/
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