奥州三十三観音とは?
奥州三十三観音は、宮城県・岩手県・福島県の3県にある三十三か所の観音霊場です。
開基は、平安時代初期の延暦13年(794年)から貞観6年(864年)に円仁(慈覚大師)によって行われたいたとされています。
そして現在へとつながる札所が定められたのは、江戸時代中期の宝暦11年(1761年)に第30番札所である気仙沼市にある補陀寺の智膏和尚をはじめとした7人の僧侶によって再興されたそうです。
【第4番札所】斗蔵寺
斗蔵寺は斗蔵山の山頂にあり「おとくらさん」と親しまれているお寺です。
坂上田村麻呂が大同2年(807年)に開基したと伝えられ、その際千手観音を安置したといわれています。
近くの斗蔵神社には弘法大師が訪れ「紫雲天になびき 奥州無二の霊地なり」と称賛したそうで、斗蔵山は遊歩道も整備さえており「野鳥の森」としても訪れる方が多いようです。
他にも角田市を代表する民謡「えんころ節」の石碑も建っています。
・「斗蔵寺」住所 〒981-1514 宮城県角田市小田字斗蔵95
【ご本尊】千手観音
銅造と木造の千手観音像は秘仏であり、それぞれ県と市の文化財に指定されています。朱塗りの観音堂は周囲の木の緑に映えています。観音堂の奥に進むと、斗蔵神社もあります。
<まとめ>
奥州三十三観音の専用納経帳は、2番札所の秀麓齋で手に入れることが出来ます。
納経帳には、住所や電話番号などをはじめ、ご本尊の種類やお寺のあらましも書かれているので、事前に読んで参拝すると良いですよ。
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