私たち日本人は、子供の頃から親や親戚に連れられて、お盆やお彼岸の時期に墓参りをしてきました。
もともとお墓参りはいつ行っても問題がないのですが、どの時期にお墓参りをするのが一般的なのでしょうか?
知っておきたいお墓参りの年間スケジュールをまとめてみました。
目次
一般的にお墓参りをする時期
・命日と祥月命日
故人が亡くなられた日のことを命日と言いますが、一周忌以降は「祥月命日」と呼ぶようになります。
命日と同日を「月命日」と言い、毎月お墓参りに行っているご遺族もいれば、自宅で供養をする方もいらっしゃいます。
祥月命日の際は、法事や法要があるため親族が集まってお墓参りをすることが多いです。
・お盆
お盆は先祖の霊を供養する期間です。
亡くなられた方が帰ってくる時期と考えられており、地域によっては「精霊流し」をするところ、「迎え火」や「送り火」を焚く風習があるところも。
日にちは地域によって違いがありますが、関東圏の一部は7月15日、もしくは8月13日から4日間です。
・お彼岸(春と秋)
仏教では生と死の境目に河が流れており、その向こう岸のことを「彼岸」と呼んでいます。
春分と秋分の時期は、「彼岸会(ひがんえ)」という法要と同時に墓参りをすることが一般的になっています。
春のお彼岸は春分の日(3月20日頃)、秋のお彼岸は秋分の日(9月20日頃)を、それぞれ中日に、前後3日を合わせた各7日間です。
・年末とお正月
年の暮れは「今年1年も無事に過ごすことができた」感謝の気持ちをご先祖様に伝えるため、お墓参りに行くことが一般的です。
自宅を大掃除するのと同じよう、年の暮れもお墓をきれいに掃除して新年を迎えましょう。
また、仏教では新たな一年の始まりとして人々の幸せを願い、元旦に修正会(しゅしょうえ)を行っており、初詣と一緒にお墓参りをする人も多いです。
キリスト教はいつお墓参りに行くの?
・カトリック
死者の日である11月2日にお墓参りをするのが一般的とされています。
この11月2日は「万霊節(All Soul’s Day)」として、教会でミサが執り行われており、家族でお墓参りに行きます。
・プロテスタント
命日の一か月後、1年目、3年目、7年目とそれぞれの昇天記念日にお墓参りをするのが一般的です。
<まとめ>
このように、仏教ではお盆とお彼岸、年末年始と祥月命日の時期にお墓参りに行くのが一般的です。
しかし、この時期以外でもお墓参りはいつ行っても問題ありません。
ご先祖様や故人への感謝の気持ちを忘れず、無理のない範囲でお墓参りに行きましょう。
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